キャリアオイルとは？種類と使い方・選び方｜おすすめの使用シーン

キャリアオイルはフェイシャルケアやボディケア、ヘアケアなどさまざまな用途で使用できるアイテムです。美容系サロンでキャリアオイルを使用することで、施術メニューの幅を広げ、顧客満足度を高めることができます。

当記事では、キャリアオイルの概要やマッサージオイルとの違い、キャリアオイルの主な種類、原料について解説します。さらに、キャリアオイルの使い方やメリットも紹介するため、キャリアオイルの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

1.　キャリアオイルとは?

キャリアオイルとは、植物の種子や果実から抽出された植物油のことです。
キャリアオイルには、精油やアロマオイルなどのエッセンシャルオイルを希釈する役割があります。また、キャリアオイル単体で使用することも可能です。

エッセンシャルオイルを薄めて運ぶ働きが、キャリアオイルという名前の由来となっています。

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エッセンシャルオイルの使い方・活用法7選！おすすめの香り・選び方も

1-1.　キャリアオイルとマッサージオイルの違い

キャリアオイルとマッサージオイルの違いは、含まれるエッセンシャルオイルの有無です。
キャリアオイルは植物から抽出されたままの状態であり、エッセンシャルオイルは含まれていません。一方、キャリアオイルにエッセンシャルオイルを加えたオイルが、マッサージオイルと呼ばれます。

エッセンシャルオイルは植物の成分を抽出しているため、原液の状態では刺激性が高く、そのまま肌に塗布することができません。そのため、肌に塗布する用途でエッセンシャルオイルを使う場合は、キャリアオイルで希釈する必要があります。

なお、単独では蒸発しやすい揮発性油であるエッセンシャルオイルは、不揮発性油のキャリアオイルとブレンドすることで、芳香成分の保持が可能です。

1-2.　キャリアオイルの使い方

キャリアオイルにエッセンシャルオイルを混ぜてボディに使うときは、キャリアオイルに対して1％以下の割合でエッセンシャルオイルを垂らしましょう。エッセンシャルオイルの濃度が1％を超えると、刺激が強くなる場合があります。 フェイシャルに使用するときは、より刺激を少なくするため0.5％以下の希釈濃度が適切です。

キャリアオイルとエッセンシャルオイルを入れる容器にはビーカーなどを使用し、ガラス棒などの器具を使って混ぜてください。ビーカーを使用することで、キャリアオイルの分量が分かりやすくなります。

キャリアオイルの種類によっては単体での使用や、複数のキャリアオイルを混ぜて使用することも可能です。キャリアオイル同士を混ぜることで、肌触りや香りを調整できます。

1-3.　キャリアオイルの種類

単体で使用できる主なキャリアオイルの種類と特徴は、次の通りです。

・スイートアーモンドオイル
アーモンドから抽出されるスイートアーモンドオイルは、適度な粘度で柔らかい質感のため、全身のマッサージで使用されます。
スイートアーモンドオイルはアーモンドの香りがするもののほぼ無臭で、色は淡い黄色です。

・ホホバオイル
ホホバという植物の実や種から抽出されるホホバオイルは、粘度が低く軽い質感のため、広範囲のボディマッサージで使用されます。
ホホバオイルの香りは無臭で、安定性が高いことが特徴です。

・グレープシードオイル
ブドウの種子から抽出されるグレープシードオイルは、粘度が低くさらさらとした質感のため、主にフェイシャルマッサージで使用されます。
グレープシードオイルの香りはほぼ無臭で、色は淡い黄緑色です。

・マカダミアナッツオイル
マカダミアナッツを常温で絞って抽出されるマカダミアナッツオイルは、粘度が低く軽い質感のため、フェイシャルマッサージやハンドマッサージで使用されます。
マカダミアナッツオイルはナッツの香りで、色は琥珀色です。

・アプリコットカーネルオイル
杏の種子から抽出されるアプリコットカーネルオイルは、粘度が低く滑りがよいため、主にフェイシャルマッサージで使用されます。
アプリコットカーネルオイルは杏仁の香りで、色は淡い黄色または橙色です。

・ピーチカーネルオイル
桃の種子から抽出されるピーチカーネルオイルは、粘度がやや高く滑らかな質感のため、主にフェイシャルマッサージで使用されます。
ピーチカーネルオイルは甘い香りで、色は淡い黄色です。

2.　キャリアオイルを使うメリット・デメリット

キャリアオイルを使うメリットには、滑らかな質感を活かしてマッサージができることや、ほのかなよい香りで気分がリラックスすることが挙げられます。 そのため、キャリアオイルを使わずに行うマッサージと比較して、より顧客満足度を高めることが可能です。

一方、キャリアオイルのデメリットには、植物から抽出されたオイルのため鉱物油と比較して酸化しやすいことや、人によっては香りや質感が好みに合わないことが挙げられます。
開封後に時間が経って酸化したキャリアオイルは香りや使い心地が変化するため、使用期限を守りましょう。

3.　キャリアオイルがおすすめの使用シーン

キャリアオイルは美容系サロンのさまざまな施術メニューで使用できます。フェイシャルケアやボディケアだけでなく、ヘアケアにもキャリアオイルを使用することが可能です。

ここでは、キャリアオイルがおすすめの使用シーンと、各シーンにおけるキャリアオイルの使い方について解説します。

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3-1.　フェイシャルケア

顔にアプローチするフェイシャルケアでは、軽い質感のキャリアオイルがおすすめです。よい香りのキャリアオイルをフェイシャルケアに使用すれば、リラックスさせることができます。

フェイシャルケアを行う目的でキャリアオイルを使うときは、適量を手に取ってから頬のラインや目の周り、額などに薄く伸ばしましょう。

顔の肌は体と比較して刺激を感じやすいため、キャリアオイルにエッセンシャルオイルを混ぜて使用する場合は、希釈濃度を下げてください。

3-2.　ボディケア

背中や腕、脚など体全体にアプローチするボディケアでは、さまざまな粘度のキャリアオイルが使用可能です。サロンに取り入れる場合、顧客の好みに合う香りのキャリアオイルを使用すれば、満足度を高めることができます。

ボディケアでキャリアオイルを使うときは、適量を手のひらで伸ばしてからアプローチしたい部位に手を滑らせましょう。

ボディケアに使用するキャリアオイルの分量は、全身で10ml程度が目安です。半身であれば5ml程度が目安となります。

3-3.　ヘアケア

キャリアオイルは、毛髪や頭皮に使用することも可能です。ヘアケア用として使うときは、頭髪を洗ってタオルで軽く拭いたあと、髪が乾く前に手指を使ってキャリアオイルを毛先までなじませましょう。

頭皮マッサージをするときは、キャリアオイルを手に取り、頭皮全体をまんべんなく指の腹で押すようにしてください。キャリアオイルをつけてマッサージすることにより頭皮の摩擦を減らし、指をスムーズに滑らせることができます。

4.　キャリアオイルの選び方

キャリアオイルを施術に使う場合は、肌への影響や負担を考えて商品を選ぶことが大切です。肌に負担を与えないように、使い心地がよく肌質に合った成分が含まれているものを選びましょう。

エステサロンでキャリアオイルを使用したメニューを取り入れる場合は、刺激が少ない商品を複数種類用意しておくことがおすすめです。

ここでは、キャリアオイル選びのポイントを3つ解説します。

4-1.　低刺激のものを選ぶ

肌質や肌の状態は、人によってさまざまです。肌荒れのリスクを軽減するためには、低刺激のものを選ぶ必要があります。

肌タイプ別のおすすめキャリアオイルは、下記の通りです。

肌タイプ	おすすめのキャリアオイル
普通肌・オイリー肌	フィトスクワラン、ホホバ、マカダミア、ブラッククミンオイル、グレープシードオイルなど
乾燥肌・敏感肌	フィトスクワラン、ホホバ、マカダミア、オリーブ、アボカドなど

無添加のキャリアオイルは、赤ちゃんの肌にも使えます。赤ちゃんの肌は大人よりデリケートなので、ベビーオイルとして使うときは、植物由来の100％天然オイルを選ぶことがポイントです。

赤ちゃんのスキンケアやベビーマッサージには、ホホバオイル・グレープシードオイル・アーモンドオイルなどが適しています。

4-2.　化粧品用のものを選ぶ

施術に使うキャリアオイルは、化粧品用を選びましょう。
植物性のオイルは、化粧品用と食用の2種類に分けられます。原料は同じでも、抽出法が異なります。2つの違いは、下記の通りです。

食用のほうが価格は安い傾向にありますが、栄養分や添加物が含まれていることがあります。化粧品用は処理工程により粘度が抑えられているため、肌なじみがよくマッサージなどの施術に適しています。

4-3.　農薬や重金属が入っていないものを選ぶ

農薬や重金属は、健康被害の原因となる成分です。キャリアオイル選びでは、原料となる植物の栽培過程で、農薬や重金属を使っていないかどうか確認しておきましょう。

油に溶けやすい性質をもつ農薬や重金属が植物に含まれていると、抽出したキャリアオイルに成分が残る可能性があります。敏感肌の方や肌荒れしやすい方は、わずかな添加物にも反応して炎症を起こすことがあります。

肌荒れのリスクを避けるためにも、成分情報や安全性を提示している製造元のものを選びましょう。

5.　キャリアオイルに関する注意点

キャリアオイルを使用するときは、「アロママッサージオイルとの違いを理解する」「正しい使い方を知る」「肌に負担の少ない商品を選ぶ」ことが大切です。しかし、使い方や選び方が合っていても、保管方法や使用期限への理解が不十分だと肌に負担がかかります。

ここでは、キャリアオイルに関する注意点を3つ解説します。

5-1.　使用前に必ずパッチテストを行う

キャリアオイルは、使用前に必ずパッチテストを行いましょう。パッチテストを行うことで、オイルにアレルギー反応を示さないかどうか確認できます。

パッチテストの方法は、下記の通りです。

アレルギー反応には、数分～2時間程度で出現する「即時型」と、1～2日で出現する「遅延型」の2種類があります。パッチテストでは、テスト2時間後と2日後のタイミングで状態を確認しましょう。

パッチテストで肌の赤みやかゆみが生じたときは、すぐに洗い流すことが大切です。アレルギー反応を示したキャリアオイルは使用を控え、他の植物から抽出したキャリアオイルを試しましょう。

エッセンシャルオイルを希釈する役割としてキャリアオイルを使用するときは、精油やアロマオイルのパッチテストもします。

5-2.　余った分は冷暗所に保管する

キャリアオイルは、保管方法を守ることで余っても無駄なく使い切れます。キャリアオイルは、高温多湿の場所や日光が当たる場所に置くと劣化するため、十分に注意しましょう。

キャリアオイルの保管で気をつけるべきポイントは、下記の通りです。

余ったキャリアオイルは、冷暗所（常温）で保管するのが基本です。
10度以下で固まる性質のキャリアオイルもありますが、品質に問題はありません。ぬるま湯などで温めてから使用しましょう。

5-3.　開封後は3か月以内に使用する

キャリアオイルの使用期間の目安は、開封後3か月以内です。ただし、キャリアオイルの種類や保管状態によって使用期限の目安は異なります。開封後3か月以内でも、状態に変化が見られる場合は使用を控えましょう。

キャリアオイルは、一度開封すると酸化しやすくなります。酸化したキャリアオイルを使うと、香りが変わったり肌に負担がかかったりすることがあるため注意が必要です。酸化や品質の劣化をできるだけ防ぐには、「雑菌の混入を防ぐ」「正しい方法で保管する」ことがポイントです。

未開封であれば、3か月～2年を目安に使用できます。

6.　キャリアオイルが購入できる場所

キャリアオイルは、専門店・百貨店・ドラッグストアなどで購入できます。身近な場所で手に入るため、興味がある方はチェックしてみましょう。香りやテクスチャ―を試したいときは、少量タイプの商品がおすすめです。

ここからは、キャリアオイルを購入しやすい店舗や取り扱っているキャリアオイルの特徴について詳しく解説します。

6-1.　雑貨店

アロマ用品・スキンケア商品・ヘアケア商品を取り扱う雑貨店では、キャリアオイルやエッセンシャルオイルなども販売しています。

雑貨店で取り扱っているキャリアオイルの特徴は、下記の通りです。

農薬や重金属が入っていない100%天然オイルを選びたいときは、無添加化粧品やオーガニック商品を揃えているお店がおすすめです。

6-2.　オイル専門店

オイル専門店でもキャリアオイルを多数取り扱っています。キャリアオイルに加えるエッセンシャルオイルや、ボトル・ビーカーなども揃えることもできます。

オイル専門店で取り扱っているキャリアオイルの特徴は、下記の通りです。

オイル専門店では、専門知識がある店員さんが対応してくれます。分からないことは質問でき、納得のいく商品を選べることが魅力です。

6-3.　通販サイト

キャリアオイルは、通販サイトからも購入できます。キャリアオイルを取り扱う通販サイトは数多くあるため、まずは信頼できるニーズに合ったサイトを選びましょう。

通販サイトで取り扱っているキャリアオイルの特徴は、下記の通りです。

通販サイトを利用すると、さまざまな植物を原料としたキャリアオイルに出会えます。大容量タイプも扱っているので、容量や使用期限を確認して無駄にならない商品を選びましょう。

7.　サロン用のキャリアオイルを購入するなら「ミヤタッチ」

美容系サロンにキャリアオイルを取り入れて施術の質を高めることは、顧客満足度の向上に有効です。キャリアオイルを購入したいときは、エステサロン向け総合美容卸サイトのミヤタッチをおすすめします。

ミヤタッチでは、多種多様なキャリアオイルを購入することが可能です。業務用サイズのキャリアオイルであれば、リーズナブルな価格で仕入れられます。
また、各キャリアオイルの使用方法の問い合わせや、購入前の資料請求にも対応しております。

キャリアオイルの導入が初めての方はもちろん、使用するキャリアオイルの種類を追加したい方にも、ミヤタッチはおすすめです。キャリアオイルで施術の質を高めたい方は、ぜひミヤタッチをご利用ください。

まとめ

キャリアオイルにはさまざまな種類があり、美容系サロンに導入すればサービス品質を高めることが可能です。美容系サロンの施術メニューに合わせて、適切なキャリアオイルを導入しましょう。

キャリアオイルを購入したいときは、エステサロン向け美容卸サイトのミヤタッチがおすすめです。ミヤタッチはキャリアオイルの品揃えが豊富なため、欲しい製品が見つかります。

美容系サロンの運営でキャリアオイルを活用したい方は、ミヤタッチを利用してみてはいかがでしょうか。

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