エッセンシャルオイルの使い方・活用法7選!おすすめの香り・選び方も

エッセンシャルオイルは、エステサロンなどの美容系サロンの施術メニューを充実させられる植物油です。エッセンシャルオイルは香りを楽しむだけでなく、さまざまな方法で顧客満足度を高めることができます。
当記事では、エッセンシャルオイルの活用方法について解説します。また、エッセンシャルオイルを使うときに注意するべきポイントや、高品質なエッセンシャルオイルを手に入れる方法も紹介するため、サロンにエッセンシャルオイルを取り入れたい方はぜひ参考にしてください。
- 1. エッセンシャルオイルとは?
- 2. エッセンシャルオイルでおすすめの香り
- 3. 【用途別】エッセンシャルオイルの使い方
- 3-1. 空間内をよい香りで満たす「芳香浴」
- 3-2. リラックス効果を高める「手浴・足湯」
- 3-3. 乾燥肌の予防を期待できる「スキンケア」
- 3-4. 心地よさを与える「アロママッサージ」
- 3-5. 好感度を高める「名刺」
- 3-6. 清潔感を出せる「水回りの掃除」
- 3-7. 忌避効果を高める「虫除け」
- 4. エッセンシャルオイルの選び方
- 5. エッセンシャルオイルの使い方における注意点
- 5-1. 濃度1%以下になるよう分量を調節する
- 5-2. 刺激性が強いオイルは使わないか濃度を薄める
- 5-3. 施術前にパッチテストを実施する
- 5-4. オイルに光毒性がある場合は紫外線を浴びない
- 6. 高品質なエッセンシャルオイルを買うなら「ミヤタッチ」
- まとめ
1. エッセンシャルオイルとは?

エッセンシャルオイルは、日本語で「精油」を意味します。
植物の花・葉・果皮・根を蒸したり、皮を搾ったりして抽出したオイルのことで、大量の原料植物から僅かしか採取できないとても貴重なエッセンスです。
公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)では、エッセンシャルオイルを以下のように定義しています。
2. エッセンシャルオイルでおすすめの香り

エッセンシャルオイルにはさまざまな種類があります。代表的な7つの香りの特徴とおすすめの香りを紹介するので、エッセンシャルオイル選びの際はぜひ参考にしてください。
系統 | 特徴 | おすすめの香り |
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フローラル系 | 甘くて優しいフェミニンな香りが特徴です。女性に好まれる香りで、幅広い用途で使われます。 | 【カモミール・ジャーマン】 フローラルの甘さと薬草らしいハーブ調の香り |
【ラベンダー】 優しいフローラルの香りの中にほんのり草の香り |
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【ジャスミン】 高級香水の原料にも使用される優雅で甘美な香り |
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柑橘系 | 果実を切ったときのようなフレッシュな甘い香りが特徴です。柑橘系の果皮から抽出された馴染みのある香りで、アロマ初心者にも使いやすいエッセンシャルオイルです。 | 【ベルガモット】 レモンのような柑橘の香りの中にほんのり木の香り |
【レモングラス】 濃いレモンの甘い香りに少しイネの香りがプラスされた香り |
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【グレープフルーツ】 わずかに苦みを含んだ柑橘のフレッシュで甘酸っぱい香り |
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ハーブ系 | ハーブや薬草のような気分をシャキッとさせる清涼感のある香りが特徴です。ハーブの葉や花から抽出され、リフレッシュしたい時におすすめです。 | 【ローズマリー】 頭がスッキリするスーッとした刺激あるクリアな香り |
【ペパーミント】 歯磨き粉やガムでよく知られるミントの香り |
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【フェンネル・スイート】 わずかなスパイシーさと優しい甘さを含むハーブ調の香り |
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樹木系 | 森林の中にいるような木々の爽やかな香りが特徴です。木の皮や葉、小枝などから抽出され、リラックスタイムにおすすめです。 | 【ヒノキ】 日本の代表的な樹木であるヒノキの香りで爽やかな木の香り |
【ユーカリ】 清涼感のあるシャープな香り |
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【ローズウッド】 樹木系の香りにほんのりローズの香りがプラス |
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樹脂系 | 木の樹脂から抽出されるアロマオイルで深みのある甘い独特の香りが特徴です。持続性が高く、気持ちを落ち着けたい時におすすめです。 | 【フランキンセンス】 スパイシーでありながら、わずかに柑橘の香り |
【ベンゾイン】 バニラを連想させる甘く濃厚な香り |
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【ミルラ】 麝香(じゃこう)に類似したオリエンタルで個性的な香り |
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スパイス系 | スパイスのような鋭い香りが特徴です。スッキリ、クリアな気分になりたい時におすすめです。 | 【シナモン】 甘さの中にピリッとしたスパイシーな香り |
【ジンジャー】 スパイシーでありながらほんのり優しく甘い香り |
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【カルダモン】 ユーカリや樟脳、柑橘系が複雑に混ざったスパイシーで清涼感のある香り |
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エキゾチック系 | 南国を思わせるようなエキゾチックで深みのある濃厚な香りが特徴です。ムードを高めたい時におすすめです。 | 【イランイラン】 東南アジアを彷彿とさせるオリエンタルな甘く重い香り |
【サンダルウッド】 まるでお香のような、オリエンタルで穏やかな香り |
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【パチュリー】 土っぽさがあり個性的で重厚な香り |
3. 【用途別】エッセンシャルオイルの使い方

エッセンシャルオイルはそのままの状態で良い香りが楽しめる他、希釈して使うこともできます。エッセンシャルオイルをさまざまな用途で使えば、美容系サロンが提供する価値を高めることが可能です。
ここでは、エッセンシャルオイルの使い方として、7つの方法を解説します。
3-1. 空間内をよい香りで満たす「芳香浴」
芳香浴は、美容系サロンの空間をエッセンシャルオイルの良い香りで満たす方法です。エッセンシャルオイルの香りを空気中に漂わせる方法として、アロマディフューザーやアロマランプ、ハンカチなどがあります。
空気圧縮式のアロマディフューザーは、空気圧によってエッセンシャルオイルをミスト状にし、室内に拡散させる装置です。空気圧縮式のアロマディフューザーなら、使用する部屋の広さに合わせて噴霧量が調節できます。
アロマランプやハンカチで芳香浴をするときは、エッセンシャルオイルを数滴垂らしましょう。
マグカップや深めのオイル皿を使えば、蒸気によって香りを楽しむことも可能です。容器に湯気が出る温度まで熱したお湯を入れ、エッセンシャルオイルを1~2滴垂らせば、蒸気とともにエッセンシャルオイルの香りが穏やかに広がります。
美容系サロン内を良い香りで満たすことは、顧客満足度の向上に有効です。
3-2. リラックス効果を高める「手浴・足湯」
手浴や足湯などの部分浴にも、エッセンシャルオイルの香りが役立ちます。
手浴をするときは、洗面器など適当な大きさの容器に40℃程度のお湯を入れたあと、好みのエッセンシャルオイルを1~2滴垂らしてよくかき混ぜてください。手首までお湯に15分ほど浸しながら、手のひらや指にアプローチしましょう。
足湯をするときも手浴と同様に、お湯にエッセンシャルオイルを1~2滴垂らしましょう。お湯の量は足首のあたりまで浸かるくらいが目安です。
エッセンシャルオイルを使った手浴や足湯のサービスを取り入れ、美容系サロンのメニューを充実させましょう。
3-3. 乾燥肌の予防を期待できる「スキンケア」
皮膚の成分保持力が衰えると、肌の乾燥や炎症などの肌トラブルの原因になります。肌を乾燥から守るためには、バリア機能を修復して外部刺激から皮膚を守り、水分の蒸発をさせないことが大切です。
乾燥肌に対応したエッセンシャルオイルを使って、ローションを手作りできます。
作り方は、ガラス製の清潔な瓶にキャリアオイル5mlとエッセンシャルオイル3滴を入れてよく混ぜ、そこへ精製水50mlを加えて完成です。ローションを使うときは、よく振ってから手やコットンに取り、顔や体に使用しましょう。
乾燥肌の人におすすめのエッセンシャルオイルは、次の通りです。お客様の好みの香りをヒアリングしておくと、施術の満足度が高まるでしょう。
保湿作用 | サンダルウッド、ローズウッド、カモミールローマン など |
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鎮静作用 | カモミールローマン、ラベンダー、ローズウッド など |
細胞成長促進作用 | ラベンダー、フランキンセンス、ゼラニウム など |
3-4. 心地よさを与える「アロママッサージ」
エッセンシャルオイルは、キャリアオイルに溶かして薄めるとトリートメントオイルとしても使用できます。エッセンシャルオイルの香りを付加すれば、顧客に心地よさを与えることが可能です。
エッセンシャルオイルをキャリアオイルで薄めるときは、適切な希釈濃度にするためにオイルの分量を調整しましょう。キャリアオイルに対するエッセンシャルオイルの分量は、次の計算式で算出できます。
たとえば、30mlのキャリアオイルを使って、希釈濃度1%でエッセンシャルオイルを薄めると仮定しましょう。この場合、キャリアオイルに入れるエッセンシャルオイルの量は、次のように計算できます。
1滴が0.05mlのドロッパーを使うなら、0.3mlのエッセンシャルオイルは6滴分です。つまり、30mlのキャリアオイルに対して6滴のエッセンシャルオイルを入れると、希釈濃度1%のトリートメントオイルができます。
トリートメントオイルは適量を手に取って掌で軽く伸ばしたあと、手足や背中などにアプローチしましょう。
3-5. 好感度を高める「名刺」
エッセンシャルオイルの香りをつけた名刺は、インパクトがあり相手に印象づけることができます。エステティシャンやアロマテラピストなど、エッセンシャルオイルを使った仕事に携わっている方におすすめです。ただし、好きな香りは人それぞれなので、無難な香りを選ぶのがポイントです。
名刺に香りをつける方法は、名刺入れの中の名刺1枚、もしくは紙の端切れにエッセンシャルオイルを5滴ほど染み込ませます。3~5分ほどで湿り気がない状態になったら、名刺入れの名刺と名刺の間に戻しておくだけで完成です。名刺入れに1枚入れておくと他の名刺にも香りが移り、名刺を渡すときにほのかに香ります。
3-6. 清潔感を出せる「水回りの掃除」
エッセンシャルオイルの用途は、美容系サロンの空間や施術メニューだけではありません。トイレの洗面台など、水回りの掃除にもエッセンシャルオイルの香りを使用できます。
エッセンシャルオイルを使って掃除をするときは、エッセンシャルオイルを3~4滴垂らしたバケツの水を雑巾に含ませ、よく絞った上で拭きましょう。床や壁、洗面台などをエッセンシャルオイル入りの水で拭き掃除すれば、ハーブ系や柑橘系などの爽やかな香りが広がります。
顧客に気持ちの良いサービスを提供するためには、エステサロン内の清潔感を保つことも大切です。エッセンシャルオイルを掃除に活用して、清潔感を高めましょう。
3-7. 忌避効果を高める「虫除け」
蚊や蜂などの虫が嫌う「忌避効果」のある香り成分を抽出したエッセンシャルオイルもあります。忌避効果を利用して虫除けスプレーを作ることが可能です。虫除けに効果的なエッセンシャルオイルは、レモングラス、ゼラニウム、シトロネラです。
作り方は、スプレーボトルにキャリアオイル5mLを入れ、そこへエッセンシャルオイルを10滴垂らして混ぜ、さらに精製水45mLを加え、よく混ぜたら完成です。
お出かけの際に虫除けスプレーを持参すれば、外出先でも快適に過ごせるでしょう。
4. エッセンシャルオイルの選び方

エッセンシャルオイルを購入するときは、以下の3つに注目して選びましょう。
・好み、使用シーンから選ぶ人間の感覚の中でも嗅覚は、本能的な感覚です。嫌いな香りを嗅ぎ続けても、心身ともにリラックスすることはありません。 美容系サロンにおいては、お客様の好みを把握した上でエッセンシャルオイルを選び、施術に活用することが大切です。
「緊張をときほぐし安らぎを得たい」「ストレスや疲れを解消したい」「入浴時や睡眠時に使用したい」など、使用シーンから香りを選ぶ方法もおすすめです。 ・使い切れるサイズ、量を選ぶ
エッセンシャルの使用期限は開封後1~2年程度です。使用期限を過ぎると品質が劣化するため、期限までに使い切れる容量の商品を選びましょう。お試しとして使用するなら3~6ml程度のボトルを、継続して楽しむなら10ml程度のボトルがおすすめです。 ・原料から選ぶ
原則として、100%ピュアなエッセンシャルオイルを選びましょう。100%ピュアなエッセンシャルオイルとは、他の液体で希釈されていないことを意味します。100%ピュアなエッセンシャルオイルには「Pure & Natural」「100% Pure Essential Oil」などと記載されています。
また、ボトルやパッケージに、原料となる植物の「学名」や「原産国」「抽出部位」「抽出法」などの商品情報が明記してあるかも確認しましょう。商品に情報が明記されているメーカーは、信頼できるメーカーと言えます。
5. エッセンシャルオイルの使い方における注意点

エッセンシャルオイルを使うときの基本的な注意点は、目に入れたり飲用したりしないことや、火気に注意して保管することです。
また、エッセンシャルオイルは原液の状態で直接肌に使用することはできません。 エッセンシャルオイルを直接肌に塗布する場合は、次のような点に注意が必要です。
5-1. 濃度1%以下になるよう分量を調節する
エッセンシャルオイルを直接肌に塗布する場合は、濃度が1%以下になるようにキャリアオイルで希釈してください。エッセンシャルオイルの濃度が高すぎると、肌を強く刺激する恐れがあります。
また、小さな子どもは大人よりもエッセンシャルオイルの影響を受けやすいため、さらに濃度を薄めましょう。
エッセンシャルオイルを子どもに使う場合の適切な濃度は、次の通りです。
3歳未満 | キャリアオイルのみ使用可能 |
---|---|
3歳以上6歳未満 | 0.3%程度 |
6歳以上12歳未満 | 0.5%程度 |
12歳以上 | 1%程度 |
12歳以上の子どもには、大人と同じ濃度のエッセンシャルオイルが使用できます。
5-2. 刺激性が強いオイルは使わないか濃度を薄める
刺激性が強いエッセンシャルオイルは、肌に直接塗布する用途には不向きです。肌への使用を控えるか、エッセンシャルオイルの濃度を十分に薄めて使用しましょう。
エッセンシャルオイルの種類による肌への刺激性は、次の通りです。
肌への直接塗布に適さないオイル |
・クローブ、バッド ・シナモン、リーフ ・タイム、ホワイト |
---|---|
肌への刺激性が比較的強いオイル | ・フェンネル、スイート |
人によっては刺激になるオイル |
・ジンジャー ・ナツメグ ・ブラックペッパー ・ペパーミント ・レモングラス ・ティートゥリー |
肌への刺激性が強いエッセンシャルオイルは0.5%程度の濃度からはじめ、注意して使用してください。
5-3. 施術前にパッチテストを実施する
エッセンシャルオイルが肌に合うかを施術前に確かめる方法として、パッチテストが有効です。パッチテストでは、実際に使用するときと同じ濃度に希釈したオイルを腕の内側に少量塗布し、24時間から48時間放置して試します。
もし、肌のかゆみや赤みが生じた場合は、使用したエッセンシャルオイルが肌に合っていません。肌に異常を感じた時点で、パッチテストのために塗布したオイルを水で洗い流し、ボディケアへの使用は控えてください。
5-4. オイルに光毒性がある場合は紫外線を浴びない
オイルの光毒性とは、皮膚に付いた状態で紫外線を浴びることで肌トラブルを引き起こす性質のことです。エッセンシャルオイルの種類によっては、光毒性を持つ場合があります。
光毒性のあるエッセンシャルオイルの例は、次の通りです。
・グレープフルーツ
・レモン
・アンジェリカ・ルート
光毒性があるエッセンシャルオイルを肌に使用した場合は、8時間程度は直射日光などの紫外線を浴びないよう注意してください。
6. 高品質なエッセンシャルオイルを買うなら「ミヤタッチ」
エステサロンの集客では、高品質なエッセンシャルオイルを使った特別感のある施術を提供することも有効な手段です。
エステサロン向け総合美容卸サイトのミヤタッチでは、多種多様なエッセンシャルオイルを販売しています。
ミヤタッチなら、用途やサロンのイメージに合わせた適切なエッセンシャルオイルの購入が可能です。高品質なエッセンシャルオイルを使って顧客満足度を高めたい方は、ぜひミヤタッチをご利用ください。
まとめ
美容系サロンにエッセンシャルオイルを取り入れることで、リラックス効果や清潔感を高めることが可能です。手浴や足湯などを組み合わせて施術メニューを増やせば、サロンの売上アップも期待できます。
エッセンシャルオイルを買うなら、数多くのエッセンシャルオイルを販売しているミヤタッチがおすすめです。高品質なエッセンシャルオイルを導入したい方は、ぜひミヤタッチを利用してみてはいかがでしょうか。