効果的な紫外線対策4選!美肌を維持するためのUVケアとは

日焼けの原因となる紫外線は、春先から強くなりはじめます。近年では“肌老化の約80%は紫外線が原因”ともいわれ、今や紫外線対策は「夏だけのもの」ではなく「1年中必要なスキンケア習慣」として認識されています。肌への紫外線ダメージを避けるためにも、効果的なUV対策をチェックしておきましょう。
当記事では、紫外線の基本知識、日焼け止めの選び方、SPFとPAの見方、最新のUVケアアイテム、アフターケアのポイントまでをわかりやすく解説します。紫外線対策への知識を深めたい人は、ぜひ参考にしてください。
1. 【基礎知識】紫外線対策を怠るとどうなる?

紫外線対策を怠ると、肌への紫外線ダメージが蓄積されます。肌の衰えは、加齢による生理的老化だけでなく紫外線による光老化も原因の1つです。紫外線対策が不十分だと、肌の老化が進みやすくなるため注意しましょう。
紫外線(UV)は、太陽から地表に届く見えない光の一種で、波長の違いによって肌に与える影響が異なります。シミやシワの原因となるだけでなく、炎症や皮膚がんのリスクも高めることがあるため、まずはその性質を正しく理解することが大切です。 以下は、紫外線の主な種類と、それぞれの特徴・肌への影響をまとめた表です。 紫外線(UV)は、波長の違いにより主に以下の3種類に分類されます。
種類 | 特徴 | 肌への影響 |
---|---|---|
UV-A | 波長が長く、真皮層に届く。窓越しにも降り注ぐ | しわ・たるみの原因 |
UV-B | 波長が短く表皮に作用。強い刺激 | 炎症、シミ・そばかすの主因 |
UV-C | 地表には届かない(オゾン層でカット) | ― |
皮膚の細胞には、自己修復機能があります。しかし、紫外線ダメージが蓄積されると、この働きが追いつかなくなり、シミやたるみの原因となるだけでなく、DNAの損傷が進むことで細胞が異常に増殖し、皮膚がんなどに変化してしまう(=がん化)可能性もあります。 美肌を維持するには、UV-AとUV-Bの2つから肌を守ることが大切です。
1-1. SPF・PAとは?日焼け止め選びの基本
SPF(Sun Protection Factor)は、紫外線B波(UV-B)による「肌が赤くなる日焼け(サンバーン)」をどれだけ遅らせるかを数値で示したものです。
- SPF1 = 約20分の防御時間が目安
- 例:SPF30 → 20分×30=約600分(10時間)日焼けを遅らせる効果
SPF50+という表記は、SPF50以上の防御力があることを意味しますが、科学的な測定に限界があるため「+」として表されます。
SPF値 | UV-Bカット率(目安) |
---|---|
SPF15 | 約93% |
SPF30 | 約96% |
SPF50 | 約98% |
また、PA(Protection Grade of UVA)は、UV-A(肌老化に関与)を防ぐ力を示し、「+」の数が多いほど高い防御力を意味します。
- PA+:やや効果あり
- PA++:効果あり
- PA+++:かなり効果あり
- PA++++:非常に効果あり
シーン | 推奨SPF | 推奨PA |
---|---|---|
通勤・買い物など日常生活 | SPF15〜25 | PA++ |
屋外での軽い活動 | SPF30〜40 | PA+++ |
炎天下・海・山・スポーツなど | SPF50+ | PA++++ |
1-2. 紫外線防御成分「吸収剤」と「散乱剤(ノンケミカル)」の違い
日焼け止めに使われる主な紫外線防御成分には、「紫外線吸収剤(ケミカル)」と「紫外線散乱剤(ノンケミカル)」の2種類があります。
項目 | 紫外線吸収剤(ケミカル) | 紫外線散乱剤(ノンケミカル) |
---|---|---|
作用 | 紫外線を吸収して熱などの無害なエネルギーに変換 | 紫外線を反射・散乱させてブロック |
使用感 | 白浮きしにくく、軽いテクスチャー | 白浮き・きしみ感が出やすいことも |
肌への刺激 | 敏感肌には刺激となる場合がある | 化学反応を起こさず低刺激。敏感肌や子どもにも◎ |
代表成分 | メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、 t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン など |
酸化チタン、酸化亜鉛 |
※「ノンケミカル」とは、化学物質ゼロという意味ではなく、紫外線吸収剤を使っていない処方を指します。つまり、散乱剤のみで構成されている日焼け止めを「ノンケミカル」と呼んでいます。
肌質 | 吸収剤(ケミカル) | 散乱剤(ノンケミカル) |
---|---|---|
普通肌・脂性肌 | ◎ | △(白浮きしやすい) |
敏感肌・乾燥肌 | △(刺激注意) | ◎(低刺激) |
子ども・赤ちゃん | × | ◎ |
2.美肌を守る!効果的な紫外線対策・UVケア4選

紫外線量が増える春先から夏にかけて、紫外線対策に力を入れる人が多く見られます。しかし、紫外線は季節を問わず降り注いでいるため、美肌を守るには一年中紫外線対策が必要です。
また、紫外線は屋外だけでなく屋内の日が当たる場所でも肌に届きます。室内でも、油断すると日焼けするため注意しましょう。
ここでは、効果的な紫外線対策とUVケアについて解説します。
2-1. 日傘や帽子で直射日光を遮る
顔や首元などの紫外線対策には、日傘や帽子が効果的です。日傘や帽子が直射日光を遮り、紫外線から肌を守ってくれます。
日傘や帽子を選ぶ場合は、下記の点をチェックします。
・生地の素材
・内側の色
日傘や帽子を紫外線対策に使う場合は、UVカット加工が必須です。ただし、日傘や帽子のUV加工は、使い続けるうちに効果が下がります。紫外線対策を徹底するには、数年ごとの買い替えやUVスプレーによるケアが欠かせません。
日傘の素材は、綿や麻よりもポリエステルのほうが紫外線を防ぐ効果が高いと言えます。アスファルトからの照り返しを防ぐなら、内側が黒や濃い色のものが適しています。帽子は、直射日光をしっかりと遮れるつばが広いタイプがおすすめです。
2-2. UVカットの洋服や手袋を身に着ける
UVカットの衣類を身に着けることも、紫外線対策の1つです。「日傘をさせない」「手や指先の日焼けも防ぎたい」という人には、長袖や手袋によるUVケアが適しています。気温が高い時期や首回りが開いた洋服を着る場合は、アームカバー・ストール・フェイスマスクなどのUV対策アイテムもうまく活用しましょう。
UVカットの衣類やアイテムを選ぶポイントは、次の2つです。
・サイズ感
直接肌に触れる衣類やアイテムは、肌触りがよく吸水性に優れた素材を選びます。
リネンやコットンは肌触りと吸水性がよく、速乾性も抜群です。アームカバーは、肘までの長さのタイプや二の腕までカバーできるタイプなど、さまざまな種類があります。服との相性も考えながら選ぶことがポイントです。
衣類のUV加工は、表面にUV加工を施すタイプと素材そのものに紫外線を反射する物質を使用しているタイプの2つがあります。UV効果を長持ちさせたい場合は、洗濯に強い紫外線を反射する物質を使用しているタイプがおすすめです。
2-3. サングラスをかける
目には紫外線を防ぐ力があるものの、長時間紫外線を浴びているとダメージを受ける場合があります。サングラスをかけることで、紫外線ダメージを防ぐことが可能です。
サングラスを選ぶ場合は、下記の点をチェックします。
・レンズの大きさ
UVカット率は、サングラスによって異なります。紫外線から目を守るには、「紫外線カット率99%以上」「紫外線透過率1.0%以下」のサングラスを選びましょう。「目や目元の紫外線対策をしっかりしたい」「照り返しによる紫外線も防ぎたい」という場合は、レンズが大きめのサングラスを選ぶことがポイントです。
「濃いレンズの色=UVカット率が高い」というわけではありません。濃い色のサングラスをかけると瞳孔が開きやすく、また紫外線が入り込みやすくなるため、紫外線対策には薄い色が適しています。
2-4. 日焼け止めを正しく塗る
紫外線対策には、自分に合った日焼け止めを正しく塗ることも効果的です。
日焼け止めの正しい塗り方は、下記の通りです。
・襟足や胸元などの塗り忘れを防ぐ
・数時間おきに塗り直す
・季節や天候にかかわらず塗る習慣を付ける
日焼け止めは汗や水で落ちるため、数時間おきに塗り直しましょう。2~3時間を目安に塗り直すことで、日焼け止めの効果も保ちやすくなります。
3. 日焼け後に取り入れたい紫外線対策3選

日焼けした肌は、アフターケアで肌へのダメージを最小限に抑えることができます。以下では、日焼け後に取り入れたい紫外線対策を紹介します。
・日焼けした肌を冷やす
日焼けした肌は、やけどした状態と同じです。炎症を抑えるためにも、流水や保冷剤などを使ってしっかりクールダウンしましょう。氷や保冷材などを使う場合は、肌への刺激を避けるために、タオルなどで包んでから肌に当てることがポイントです。
・化粧水などで保湿する
紫外線ダメージを受けた肌は、水分が失われています。肌を冷やした後は、化粧水でたっぷり保湿することがポイントです。肌に負担を与えないように、摩擦を避けて優しく保湿しましょう。ボディケア用のローションを使うと、デコルテや腕など広範囲の保湿もしっかり行えます。
・美白用の化粧品を使う
日焼けした肌には、美白ケアがおすすめです。美白用化粧品には肌に必要な栄養成分が配合されているため、日焼けによる乾燥やダメージを集中的にケアできます。スキンケアに美白化粧水・美白美容液・美白マスクなどを使って、メラニンの生成を抑えましょう。
4. ライフスタイル別・最新UVケアアイテム
飲む日焼け止め
- 紫外線による酸化ストレスを体の内側からケア
- 肌だけでなく、目や頭皮などの全身ケアに
- 外用日焼け止めとの併用がおすすめ
スプレータイプ
- 背中や髪、塗り直しがしづらい部位に便利
- メイクの上から使用できる製品も登場
スティックタイプ
- 小鼻や耳・首などピンポイントに塗れる
- 手を汚さず、外出先でも使いやすい
5. 肌の常在菌バランスを守る「育菌ケア」の重要性
最近注目されているのが「育菌ケア」。肌には美肌菌(善玉菌)や悪玉菌などが存在し、 バランスが保たれていることでバリア機能が正常に働きます。
過剰な洗顔や刺激の強いUV製品は常在菌バランスを乱す原因に。
紫外線対策と同時に「肌フローラ(菌の生態系)」を育てる視点が今後の新常識です。
まとめ
紫外線は1年中降り注ぎ、肌トラブルや老化の大きな原因となります。
自分の肌質に合ったUVアイテムの選択と、SPF/PAの理解が大切です。
また、ノンケミカルや育菌視点など、肌に優しいアイテムの選び方にも注目しましょう。
ミヤタッチでは、サロン品質のUVケアアイテムをご用意。
紫外線対策と美肌づくりを両立したい方はぜひチェックしてください。