エステサロンの開業・経営に必要なこと|経営を成功させる6つのコツ

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エステサロン業界の現況|経営を成功させる4つのコツ

ビジネスを成功させることは、どのような業界であっても厳しいことが現実であり、エステサロン業界も例外ではありません。エステサロン業界で成功するためには、接客や技術を磨くだけではなく、経営を学ぶことも大事です。

今回は、エステサロンの開業に必要なことや業界の現況、経営のメリット・デメリット、経営を成功させるコツを解説します。エステ機器導入の重要性も説明するため、エステサロンを開業したい方や経営を成功させたい方は、ぜひ参考にしてください。

1. エステサロンの開業に必要なこと

エステサロンの開業に必要なこと

結論から言うと、エステサロンを開業するために取得必須となる資格や免許はありません。エステティシャンになるために特別な資格・免許が必要というわけでもないため、エステに関する知識や技術を持っていない方でもサロンを開業することは可能です。

しかし、多くの新規顧客やリピーターを獲得するためには、エステに関する正しい知識やスキルを身につけ、「資格」という形でアピールすることが大切です。顧客からの信用・信頼を確保し、集客力を高めるためにも、日本エステティック協会などが認定する資格制度の取得を検討しましょう。

また、一般的なエステメニュー以外の施術を提供する場合、別の資格の取得や開業届以外の届出が必要になるケースがあります。たとえば、眉毛カットを提供する場合、美容師免許の取得と保健所への届出が必要です。提供したいメニューに対し、どのような資格や届出が必要か事前に確認しておきましょう。

エステサロンの開業・経営にあたっては、資金の確保も大切です。最低限の設備の購入費用や内装工事の費用、家賃やテナント料など、必要となる開業資金の金額は開業スタイルによって異なります。それぞれの開業スタイルにおける開業資金の目安をチェックした上で、開業準備をしましょう。

開業スタイルと開業資金の目安は、下表を参考にしてください。

開業スタイル 開業資金の目安
自宅で開業する 約30万円
賃貸マンションで開業する 50万~150万円
商業施設内で開業する 300万~500万円

2. エステサロンを経営するメリット・デメリット

エステサロンを経営するメリット・デメリット

エステサロンを経営することには多くのメリットがある一方で、デメリットや注意すべき点もいくつか存在します。エステサロンの経営を成功に導くためには、メリット・デメリットの両方を理解し、サロンにとって適切な運営方法を検討することが大切です。

ここでは、エステサロンを経営するメリット・デメリットについて詳しく解説します。

2-1. メリット

エステサロンを開業・経営すると、次のようなメリットがあります。

・独立開業までのハードルが低い
独立開業に「美容師免許」や「理容師免許」といった国家資格の取得が必須となる美容院・理容室とは異なり、エステサロン経営の開業には特別な資格は必要ありません。保健所などへの届出も必要なく、税務署に開業届を提出すればサロンオープンできるため、短期間での開業が可能です。

・自分でサロンの経営方針を決められる
エステサロンに従業員として勤務している方の中には、「サロンのコンセプトや経営方針が自分の思いと少しズレている」と感じている方もいるでしょう。サロンのコンセプトや経営方針はオーナーが決めるため、従業員として働いている間は個人の思いを店舗経営に反映させることはできません。
自身がエステサロン経営者となれば、自分の思いや意志をサロンのコンセプト・理念に反映させることができます。提供するメニューや店舗デザイン(外装・内装)など、サロンに関するすべてを自分が決められるため、理想のサロンを実現できるでしょう。

・個人サロンの場合は初期費用を抑えられる
小規模な個人サロンの場合、自宅の一部を改装して開業できます。自宅サロンは土地代や物件代、内装・外装の工事費などを節約できるため、初期費用を大幅に抑えられるでしょう。

・高級サロンの場合は価格競争を避けられる
高級サロンに通うお客様は、価格よりも高品質で細部までこだわりのあるサービスを重視する傾向があります。高級サロンとしてのブランディングに成功すれば、競合店となる他のサロンとの価格競争に巻き込まれずにすむでしょう。客単価の高い固定客やリピーターも獲得できるため、売上の安定化も期待できるでしょう。

2-2. デメリット

エステサロンの開業・経営には魅力的なメリットもある一方で、次のようなデメリットや注意点もあります。

・独立開業した場合は収入を安定させる工夫が必要になる
毎月一定の給与が支給される従業員とは異なり、独立開業したサロンオーナーは十分な売上がなければ収入を安定させることができません。固定費を中心に経費をなるべく抑えつつ、集客アップにつながる集客方法やリピート率を上げる施策を実施するなど、収入を安定させる工夫が必要です。収入安定の工夫として、化粧品などの物販に注力するのもよいでしょう。

・確定申告などの手続きが必要になる
エステサロンのオーナーは個人事業主や会社経営者となるため、毎年2月中旬~3月中旬ごろに所得税の納税額を計算し、確定申告をする必要があります。帳簿への記帳や「損益計算書」「賃借対照表」といった書類の作成が必要になるため、手間や時間がかかることを押さえておきましょう。

・知識を得るために時間がかかる
サロン開業に取得必須となる資格はありません。しかし、専門的なアドバイスや高品質な施術をお客様に提供するためには、資格取得を通してエステに関する専門的な知識を身につける必要があります。
しかし、エステに関する資格は簡単に取得できるわけではありません。受験資格として「認定校で300時間以上の課程を修了する」「1年以上の実務経験がある」などの条件があり、ある程度の時間がかかることを押さえておきましょう。

・高級サロンの場合は人材育成や設備などの負担も大きくなる
高級サロンの場合、サービスや接客の品質を維持するためにもスタッフ教育などの人材育成が欠かせません。また人件費をはじめ、内装費や機器代、備品代などのランニングコストの負担も大きくなるため、資金調達などの資金計画を十分に練る必要があるでしょう。

3. エステサロン業界の現状

エステサロン業界の現状

エステサロンの経営を成功させたい方は、自身が戦う舞台であるエステサロン業界の現況を知っておくことが重要です。現況を把握することで、エステサロン経営における現実的な戦略や打ち手が見えやすくなります。

ここでは、エステサロン業界の現状について解説します。

3-1. 1年以内に閉店するサロンが半数以上ある

エステサロンは大掛かりな開業準備や莫大な開業資金を必要としないため、比較的開業しやすいビジネスです。しかし、毎年多くのエステサロンが開業するものの現実は厳しく、開業して1年以内に閉店するサロンは約半数、3年以内に閉店するサロンは9割以上にものぼると言われています。

1年後に半数も生き残れない理由には、下記の3つが挙げられます。

・競合サロンが多く差別化できずに埋もれてしまった
・エステ技術には自信があるものの経営スキルがなかった
・お客様を集めることができなかった

現実は厳しいですが、反対に上記の内容に対応できているサロンは成功率を高められると捉えることもできます。エステサロンの独立開業を成功させるためには、相応の事前準備や勉強が不可欠です。

3-2. 価格競争が起きやすい

エステサロンの経営者が知っておくべきもう1つの現実が、エステサロン業界は価格競争が起きやすいことです。

先に述べた通り、エステサロンは多く存在するため過当競争が起こっています。価格を下げてでもお客様を集めようとするサロンは多く、正常な利益を得られないことが実状です。

知名度が高く集客力のある大手サロンは、低価格でも利益を得やすい傾向にありますが、集客力に乏しい小規模のサロンは安定した利益を得られない場合があります。

価格を引き下げてお客様を集めることは強者の戦略であるため、小規模のサロンが同じことをしても太刀打ちできません。小規模サロンの場合、高価格でもお客様が集まるように競合との差別化を図る必要があります。

4. エステサロンの経営を成功させる6つのコツ

エステサロンの経営を成功させる6つのコツ

エステサロンは、開業から1年後に生き残っているサロンが半数以下という厳しい現実があります。生存率が低い理由の1つとして、多くの方が実践的な経営テクニックを知らないことが挙げられます。

ここでは、開業後のエステサロンの経営に役立つテクニックを6つ紹介します。エステサロンの経営の成功率を高めるためにも、ぜひ参考にしてください。

4-1. エステサロンの経営理念とターゲット層を明確にする

サロンのコンセプトを設定することは、サロンを運営する上で重要なポイントの1つです。明確なコンセプトを打ち出すためにも、まずはエステに関する価値観や施術に対する思いを「経営理念」として明確化し、ターゲットとなる顧客層を設定しましょう。

経営理念やターゲット層が曖昧なままでは、サロンのコンセプトが不明瞭になり、中途半端なサロンになる可能性があります。自分のサロンの強みを十分に生かし、他の店舗との差別化を図るためにも、「経営理念やターゲット層の明確化」と「コンセプトの設計」は優先的に行いましょう。

4-2. 新メニュー・限定メニューを提供する

エステサロンのお客様の傾向はさまざまで、定番メニューを繰り返すことを好む方もいれば、目新しい新メニューや限定メニューを好む方もいます。お客様に継続的にサロンを利用してもらうためには、魅力的な定番メニューを構成すると同時に、お客様を飽きさせないように新メニュー・限定メニューを追加することがおすすめです。

また、目新しさを好むお客様と定番メニューを好むお客様の両方をフォローできるように、組み合わせ可能なメニューを提供するのも有効です。エステサロン業界のトレンドや、自サロンのメニューの利用傾向を把握して、常にお客様のニーズを満たせるメニューを提供できるようにしましょう。

4-3. リピート客との信頼関係を築く

エステサロンの経営を成功させるためには、リピート客の獲得が必須です。リピーターが増えれば、エステサロンは次のようなメリットが得られます。

・新規顧客の集客にかかるコストを削減できる
・定期的に来店してくれるため売上が安定する
・リピート率が高ければ顧客が少なくても一定の売上を確保できる

リピート客の獲得はあらゆるビジネスで重要な考え方ですが、エステサロン業界はリピート客が売上の約8割を占めると言われています。リピート率の向上がエステサロンの経営を左右します。エステサロン経営の成功率を高めるためにも、来店してくれたお客様の信頼を獲得しましょう。

リピート客を増やす方法としては、次の施策が挙げられます。

・ポイントカードの導入・ランク制度の設定
・上質な接客・サービスの提供
・リピート客を優遇する企画の実施(新メニュー体験・お試しなど)
・継続したくなるようなメニュー・プランの作成
・お礼状・特典・プレゼントの送付

4-4. 広告・DMやSNSなど集客効果の高い施策を実施する

エステサロンの開業後は、自分で集客してお客様を集めなければなりません。エステサロンの集客と一口に言ってもさまざまな種類があり、施策によって得られる効果も異なります。

エステサロンの集客方法には、次の5つがあります。

・ホームページ・ブログ
・SNS
・有料広告媒体への出稿
・DM・チラシ
・既存顧客の紹介・口コミ

近年、若年層を中心にインターネットでエステサロンの情報を得る方が多いため、ホームページやブログ、SNSなどのインターネットでの集客施策は優先順位が高いです。一方、DMやチラシ、紹介、口コミなどのオフラインの集客施策は、年齢が高い方に効果が期待できます。

エステサロンの集客において重要なポイントは、経営するエステサロンのコンセプトや客層に合わせて集客施策を実施することです。エステサロンに合った集客施策を行えば、効果的に集客できる上に費用対効果を高めることもできます。

エステサロンの経営では開業後いかにお客様を集めるかが重要となります。エステサロンにとって効果的な集客施策に尽力しましょう。

4-5. 人脈を広げる

エステサロンを経営する上で、人脈を広げて多様な価値観に触れることは大切です。自分と同様にエステサロンを経営している同業者や、ネイルサロンなど美容業界の別業種の方、他業界の経営者と積極的に交流し、サロン経営におけるヒントを見つけましょう。人脈を広げることで、さまざまな業界のトレンドや情勢にも敏感になれます。

人脈を広げる方法は多岐にわたりますが、まずは開業支援セミナーや経営者向けセミナー、興味のある分野のセミナーに参加することをおすすめします。最近ではオンラインでセミナーや講習会を開催していることも多いため、積極的にチェックしてみましょう。

4-6. 予約の利便性を高める

エステサロンの経営を軌道に乗せるためには、お客様が予約しやすい環境を整えることも大切です。集客力と稼働率を上げるためにも、インターネットを活用した予約システムの導入を検討しましょう。

予約システムは24時間365日受付可能な場合が多く、お客様が「サロンを予約したい」と思ったタイミングで予約ができます。キャンセルや変更もオンラインでできると、サロン予約のハードルを下げられるでしょう。

5. エステサロンの経営を成功させるためにはエステ機器の導入も重要!

エステサロンの経営を成功させるためにはエステ機器の導入も重要!

エステサロンが提供するサービスは、主に下記3つの要素から成り立っています。

・ハンドテクニック
・エステ機器
・化粧品

現在のエステサロンは、競合との差別化が経営成功率を高める鍵となるため、競合サロンの状況によってはエステ機器の導入が効果的な打ち手になります。ハンドテクニックによる施術をすぐに変えることは容易ではありませんが、エステ機器を導入すればすぐにでも新しいメニューを提供できます。

エステ機器は種類が豊富で、エステサロンの状況やニーズに合わせて導入できることが魅力です。競合との差別化及び顧客ニーズ獲得に見合った機器があれば、ぜひ導入を検討しましょう。

5-1. 業務用美容・エステ機器を導入するなら「ミヤタッチ」

エステサロンに業務用美容機器・エステ機器を導入したい経営者の方は、エステサロン向け総合美容卸サイト「ミヤタッチ」がおすすめです。美容卸ならではの高品質・低価格な商品を多数取り揃えており、サロンのニーズに合った機器をお得に購入できます。また、エステ消耗品や備品についても充実しています。

美容機器・エステ機器の取り扱いのサポートや、導入のアドバイスも充実しているため、業務用美容機器・エステ機器の導入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

また、ミヤタッチでは予約管理機能が搭載されたサロンサポートツール「L'aide-レイド-」を提供しています。専門の機材は必要なく、iPadが1台あれば予約管理や顧客管理、カルテ管理など充実した機能を利用できます。

さらに、プランによってはレジ機能や売上管理・入金管理機能などの機能も付帯可能です。業務を効率化するとともに、お客様とのコミュニケーションを円滑にして良好な信頼関係を築くためにも、「L'aide-レイド-」の導入をぜひご検討ください。

まとめ

エステサロンは独立開業の参入障壁が低いことから、現在多くのエステサロンが全国で競い合っています。過当競争が起こっている中でエステサロンの経営を成功させるためには、経営努力が必要です。

エステサロンの経営を成功させるためには、独自のコンセプトを打ち出してファンを集めたり、リピート客を獲得したりすることが重要です。エステ機器を導入し、新たなメニューを提供することも経営成功につながるでしょう。エステサロンの経営に悩んでいる方は、ぜひ今回の情報を参考に、売上拡大・経営安定化を目指してください。

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