エステサロンの正しい消毒対策・ガイドラインを分かりやすく解説!

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エステサロンの正しい消毒対策・ガイドラインを分かりやすく解説!

新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くのエステサロンが営業を縮小せざるを得ない状況となりました。2021年の夏以降はワクチン摂取が進み、営業再開・営業拡大する店舗が増加傾向です。しかし衛生面に関しては、今後もコロナ禍前とは異なる対応が求められるでしょう。

この記事では、エステサロンにおける正しい消毒対策について、日本エステティック機構が示すガイドラインを参考に、詳しく解説します。店内の場所別の消毒方法や、施術者が感染対策に関して注意すべき点を把握した上で、お客様が安心して利用できるサロンづくりを目指しましょう。

1. 【場所別】エステサロンの消毒対策

【場所別】エステサロンの消毒対策

新型コロナウイルス感染症対策を行う際は、日本エステティック機構が示すガイドラインに沿って実施することが重要です。

以下では「エステティックサロンにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン」に則って、店内の消毒対策について5か所に分けて解説します。
(出典:日本エステティック機構「エステティックサロンにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン」)

1-1. 店舗入口

店舗入り口における消毒は、店外からウイルスを持ち込まないための対策として最も重要です。

サロンの入り口には手指消毒剤を配布し、お客様入店時は目の前で消毒してもらうようにしましょう。また、ドアノブなどお客様が頻繁に触れる箇所は、来店の都度もしくは1時間に1回など定期的に消毒液で拭き掃除を行ってください。接触箇所を減らすため、可能であれば扉を開放しておくとよいでしょう。

なお、入店時にすべてのお客様にマスクを着用してもらい、次のような項目を確認した上、念のため検温を行ってください。

・風邪の症状(咳・くしゃみ・熱)がある
・倦怠感・息苦しさ・胸部の不快感がある
・強い味覚・嗅覚障害がある
・過去2週間以内に渡航歴がある・渡航歴のある人と接触した
・過去2週間以内に、新型コロナウイルス感染症のクラスター発生箇所を訪れた
・同居家族・身近な知人に感染が疑われる人がいる
・過去1週間以内にインフルエンザ・ノロウイルスなどにかかっていた
・糖尿病・心臓疾患・呼吸器疾患などの持病がある

上記項目に該当するお客様は、利用を控えるように依頼しましょう。特に、高齢のお客様には徹底した対応が必要です。

なお、上記の項目はあくまで一例であるため、店舗を安心して運用するために必要なチェックシートを作成してください。

1-2. 更衣室・手洗い場・シャワールームなど

更衣室・手洗い場・シャワールームなどは不特定多数のお客様が利用し、直接肌に触れる部分も多いため、店内でも特に感染の温床となりやすい箇所です。

お客様が利用するたびに消毒、または最低でも1時間に1度の定期的な消毒を徹底しましょう。清掃の際は、使い捨て手袋を装着し、清掃記録を残すことも大切です。

なお、ハンドドライヤーは稼働させず、ペーパータオルと蓋付きゴミ箱を用意してください。さらに、トイレの個室には、便座の蓋を閉めてから水を流すことを促す張り紙があるとよいでしょう。

1-3. 接客・カウンセリングコーナー

接客カウンターやカウンセリングコーナーでは、スタッフとお客様両方がマスクを着用し、ソーシャル・ディスタンスの確保およびビニールシート・アクリルボードなどによる遮蔽を行いましょう。

お客様が利用するたびに消毒、または最低でも1時間に1度の定期的な消毒を徹底しましょう。清掃の際は、使い捨て手袋を装着し、清掃記録を残すことも大切です。

お客様の来店の都度、カウンター・テーブル・仕切りの消毒を行い、消毒や清掃の記録を徹底することが重要です。

また、お客様にお茶などを出す際は、カップやグラスの洗浄・消毒を念入りに行うか、可能な限り使い捨ての紙コップやプラカップを使用しましょう。

1-4. 施術室

施術室は、お客様が脱衣しマスクを外すことも多い場所であるため、徹底的な感染対策が必要です。手洗い設備・ドアノブなど不特定多数のお客様が触れる場所はお客様ごとに消毒し、室内の換気も行いましょう。特に、個室の施術室では、お客様ごとに室内の換気を行う必要があります。

また、施術に関わる器具・用具・備品類の消毒方法は下記のとおりです。

・エステベッド
・施術者用椅子
・ワゴン
・エステ機器
都度消毒する
・ペーパーブラ
・ペーパーショーツ
・ペーパースリッパ
使い捨てのものを使用する
・お客様の皮膚や毛髪に直接触れる器具・用具類 使い捨てのものを使用するかお客様ごとに消毒する
・化粧品 お客様ごとに消毒済みのスパチュラ・シャーレを使い取り分ける
・まくら当て
・シーツ
できるだけ使い捨ての紙製品を使用し、お客様ごとに交換する
・リネン類 素材に合わせた消毒を行った上、洗剤で洗濯し、お客様ごとに交換する

器具・用具・備品類は、可能な限り使い捨てにし、使用済みの用具の消毒や、お客様ごとの室内の消毒・換気を徹底しましょう。なお、使い回す際は「消毒済みのもの」と「使用済みのもの」とを区別し、決められた場所に保管してください。

施術の際に出るゴミや使用済みの除菌シートについては、蓋付きのゴミ箱に入れ、ビニール袋に入れて密閉した状態で廃棄することが必要です。

1-5. レジ

会計対応時は必ず前後に手指消毒を行ってください。お客様の手が触れる可能性のある箇所は事前に消毒を行い、カードリーダー・タブレットなどの端末の消毒も欠かさないようにしましょう。さらに、会計後にお客様が手指消毒できるようにレジ付近にもアルコール除菌スプレーを設置しておくことがおすすめです。

なお、現金やカードを直接授受せずに済むように、キャッシュレス決済の導入や利用促進を行うとよいでしょう。

2. 【感染症対策】エステサロン施術者が注意すべきこと3つ

【感染症対策】エステサロン施術者が注意すべきこと3つ

エステサロンにおける感染対策では、お客様の体調チェックや接客に関する場所の消毒だけでなく、スタッフの体温測定・健康管理や全体的な換気・消毒も必要です。

ここでは、エステサロン施術者が注意すべきポイントを3つ紹介します。忘れがちな項目・煩雑な項目もマニュアル化して、実施を徹底しましょう。
(出典:日本エステティック機構「エステティックサロンにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン」)

2-1. 高頻度接触部位の消毒も忘れずに実施する

化粧品のテスター・タッチパネル・タブレットなど、お客様の接触が多い箇所には、お客様が自由に使える消毒液を置くか、都度消毒して貸し出しを行うなどの対策が必要です。お客様が自由に触れるハンドクリーム・フェイスクリームなどのテスターに関しては、衛生的な観点から設置しないエステサロンも少なくありません。

また、直接お客様が触れない場所にも注意しましょう。たとえばスタッフルームの電話・PCのキーボード・筆記具・給湯室や冷蔵庫などのスタッフの共用部分も高頻度接触部位となるため、使用する都度または定期的な消毒を行ってください。

2-2. 施術室・サロン内の換気を実施する

施術終了後または1~2時間に1回、5~10分程度、ドアや窓を開けてサロン全体の空気を入れ換えましょう。換気の際は、空気の流れを作り十分な換気を行うために、離れた場所にある窓とドアなど2か所以上を開放することが重要です。

なお、2方向の開口部がない場合や、施術室が入り組んでおり換気が行き届かない場合は、換気扇を備え付けるか、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させましょう。受付や施術室だけでなく、スタッフが待機するスペースやお手洗いなどもしっかりと換気してください

2-3. お客様の感染情報に接した際のフローを理解しておく

お客様が新型コロナウイルスに感染しており、利用後に知らされるケースもあります。お客様の感染が判明した際は、下記のフローを参考に保健所への報告などを行いましょう。中には、事前に準備しておくべき項目もあるため、慌てず対処するために把握しておくことが大切です。

保健所への報告
お客様の感染情報を得た際は、すぐに保健所へ報告し、指示に従ってください。その際、該当するお客様の利用時間と前後1時間に来店していたお客様をリストアップしておくとよいでしょう。なお、お客様の個人情報を渡すことになるため、あらかじめプライバシーポリシーについてお客様の理解を得ておく必要があります。また、管轄の保健所や役所を把握しておくことも重要です。
休業と周知
保健所の指示に従い、早い段階で休業を決定し、関係者への周知を行いましょう。コース契約を締結しているお客様は利用ができなくなるため、あらかじめ役務提供期間の延長・中途解約などの方針を決めて伝えておくことが重要です。
同じ時間帯に来店したお客様への連絡・問い合わせへの対応
感染または感染の疑いがあるお客様と近い時間帯に利用したお客様への連絡を行います。該当するお客様以外からの問い合わせも増えることも想定し、業務量の増加に対応できるようにしておくことが必要です。
施設の消毒
感染者が発生した場合、施設汚染とみなされ専門業者による施設の消毒が求められます。普段利用している清掃業者や、地域の業者に対応が可能かどうか確認しましょう。

お客様の利用時間帯を含めた個人情報の管理・プライバシーポリシーの周知・感染者が出た際の対応を、事前にしっかりと行うが大切です。

まとめ

新型コロナウイルス感染症の拡大により、エステサロン業界も大きな影響を受け、今までよりも厳しい衛生管理が求められるようになりました。営業を再開する際や顧客離れ対策を行う際は、感染対策マニュアルを作成し、実施を公表することで、お客様の安心感も増すでしょう。

来店するお客様への体調チェックのほか、利用箇所ごとの消毒やスタッフ間の感染対策を徹底し、万が一感染者が出た際も慌てずに対応できるように準備することが大切です。

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