自宅でエステサロンを開業する方法とは？必要な費用やメリットも紹介

「エステサロンの独立開業が自分の夢」と考えている方の中には、店舗やテナントを借りるのではなく、自宅サロンという開業スタイルを検討している方もいるでしょう。しかし、自宅でエステサロンを開業するメリットや具体的な方法、必要な費用などがわからず、開業への不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

当記事では、自宅でエステサロンを開業するメリットや開業の流れ、必要な資金・資格について解説します。エステサロンに必要な機器の調達や、自宅サロン経営を成功させるコツも併せて確認し、自宅サロンの開業・経営の成功につなげましょう。

1.　自宅でエステサロンを開業する4つのメリット

自宅でのエステサロンの開業には、「立地条件によっては認知されにくい」「来店までのハードルが高い」といったデメリットもありますが、メリットも多数存在します。

自宅でエステサロンを開業するメリットとしては、以下の4つが挙げられます。

■自宅でエステサロンを開業する4つのメリット

このように、自宅でエステサロンを開業することには様々なメリットがあります。「エステサロンを初めて開業する」「育児や介護をしながらエステの仕事に関わりたい」といった方には、自宅での開業が向いているといえるでしょう。

2.　自宅でエステサロンを開業する方法

自宅でのエステサロン開業には、「初期費用を抑えられる」「家庭との両立がしやすい」などの様々な魅力があります。それでは、自宅でエステサロンを開業するためは、どのような手順でオープン準備を進めると良いのでしょうか。

ここでは、自宅でエステサロンを開業する流れを5つのステップに分けて解説します。

2-1.　STEP1：エステサロンのコンセプトを明確にする

自分がイメージしているエステサロンを実現するためには、自分が経営したいエステサロンのコンセプトを明確にすることが大切です。まずは主なターゲット層を決め、どのようなエステサロンを目指すか具体的に考えましょう。

「リラクゼーション」「痩身」といったサロンのジャンルや、「子連れ歓迎」「隠れ家的サロン」などお店のコンセプトが決まると、提供するサービスの内容も決めやすくなります。事業計画や資金調達、施術に必要な機械や備品の予算立て・購入、内装やリフォームの検討も進めやすくなるでしょう。

また、コンセプトを明確にすることで、受けられるサービスやサロンの雰囲気がお客さんに伝わりやすくなります。集客の良し悪しにもつながるため、開業準備の最初の段階で、エステサロンのコンセプトを練り上げておきましょう。

2-2.　STEP2：エステサロン用のスペースの確保をする

自宅で開くエステサロンのコンセプトや、提供サービスの大まかな内容が決まったら、次に施術スペースを確保するステップに移りましょう。お客さんに利用してもらうスペースをどこにするか決める必要がありますが、自宅内であればどこでも良いというわけではありません。

エステサロンに訪れるお客さんの多くは「非日常感」を求めているため、お客さんに自宅ならではの生活感を感じさせないことが重要です。「玄関やトイレから近い」「他の部屋を通らないため家族と遭遇しない」など、プライベート空間を確保する工夫を行いながら、お客さんがリラックスできる施術室を作りましょう。

2-3.　STEP3：施術に必要な設備・備品を用意する

エステサロンの開業に合わせて、施術に必要な機器や設備の準備も進めましょう。提供するサービス内容にもよりますが、基本的には次のような機器・設備が必要となります。

■自宅サロンに必要な施術設備

また、化粧品やタオル・コットン・綿棒など、施術に必要となる消耗品の購入も忘れないようにしましょう。施術に必要な設備や備品はコストの大小だけでなく、使い勝手の良さや肌触り、使用感などを直接確認し、品質の良いものを選ぶことが大切です。

2-4.　STEP4：施術メニューや料金を決める

施術メニューや施術料金を具体的に考える際には、コンセプトや主なターゲット層のイメージと、メニュー内容や価格設定に大きなズレがないか考えることが重要です。

例えば、「高級感のあるエステサロン」を目指している場合、あまりにも安い価格・値段に設定すると、施術の質も料金に応じたものと思われる可能性があります。ターゲット層を明確にイメージした上で、サロンのコンセプトに合ったメニューやコース、料金を設定しましょう。

また、周辺地域の相場を考慮することも大切です。周辺地域にあるエステサロン（競合店）のメニューや料金を調査し、相場の価格帯と大きなズレが生じないよう注意しましょう。

2-5.　STEP5：必要な資格の確認や届出を行う

エステティシャンが自宅サロンを開業するために必要な国家資格はなく、基本的にはエステに関する知識やスキル・技術があれば開業できます。個人事業主として自宅サロンを開業する場合は、開業日から1か月以内に「個人事業の開業・廃業等届出書（開業届）」を管轄の税務署に提出しましょう。

ただし、整体や指圧などのマッサージを提供する場合や、まゆ毛やまつ毛のカットを行う場合は、適切な資格の取得や届出の提出が必要です。無届・無免許での営業とならないよう注意しましょう。

これらのサービスを提供しない場合でも、エステに関連する民間資格を取得しておくと安心です。エステティシャンの民間資格を取得することで、お客さんからの信頼を集めやすくなるでしょう。

3.　自宅でエステサロンを開業するために必要な費用

自宅でエステサロンを開業する場合、サロンのコンセプトやサービス内容にもよりますが、光熱費などの運転資金とは別に、50万～100万円程度の開業費用がかかります。

必要となる初期投資費用の内訳は、概ね次の通りです。

■自宅でエステサロンを開業する際に必要な費用

自宅サロンという経営スタイルでは、新規で物件を借りる必要がないため、サロン自体の家賃はかかりません。

一方で、非日常感を演出するための内装リフォームやインテリア、サロンの認知度の向上や集客力アップを目的とする宣伝などに費用がかかることに注意が必要です。必要な開業資金を準備し、自宅サロンの開業をスムーズに進めましょう。

4.　自宅でエステサロンを開業する際のポイント2つ

自宅でのエステサロン経営を成功させるためには、押さえるべきポイントがいくつか存在します。特に以下の2点に注意して、エステサロンを運営しましょう。

■自宅サロン経営で特に重要な2つのポイント

自宅でのエステサロン経営を成功させるためには、お客さんに「特別感」や「非日常感」を味わってもらうことが重要です。上の2点を特に意識しながら運営し、自宅サロン経営を成功に導きましょう。

まとめ

自宅サロンというスタイルには、「初期費用を抑えられる」「家庭との両立がしやすい」など、メリットが多数存在します。エステサロンのコンセプトをしっかりと練り上げ、サロンスペースと自身のプライベート空間をきちんと確保した上で、設備・備品の購入などを進めましょう。開業届も忘れずに提出し、必要なお金を準備した上で開業してください。

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