エステとリラクゼーションの違い!施術の特徴や目的はどう違う?

エステとリラクゼーションの2つは一般的に抱かれるイメージが似通っており、施術内容の境目が曖昧なケースも珍しくありません。しかし、両者は施術の目的や方法、メニューなどの基準がそれぞれ異なります。
違いを理解している利用者に不満を抱かれないためにも、これから美容系のサロンを開業する場合は、双方の違いをきちんと理解しておきましょう。
今回は、エステとリラクゼーションにおける施術の特徴・目的の違いを解説します。美容系のサロンを開業したいと考えている人は、参考にしてください。
- 1. 【エステ】リラクゼーションとの違い
- 1-1. 施術目的:美容面のサポート
- 1-2. 施術方法:美容機器を使用
- 1-3. メニュー:悩み別に展開
- 2. 【リラクゼーション】エステとの違い
- 2-1. 施術目的:癒やしの提供
- 2-2. 施術方法:手技がメイン
- 2-3. メニュー:リラックス系が中心
- 3. 【番外編】リラクゼーションとマッサージの違い
- 4. エステ・リラクゼーションサロンを開業したいときは?
- まとめ
1. 【エステ】リラクゼーションとの違い

エステは、主に外見の美しさに直接的にアプローチするメニューをそろえており、見た目や身体的な実感を与えやすい施術です。チケット制を採用しているエステが多く、施術するスタッフは「エステティシャン」と呼ばれます。
ここでは、エステの施術目的・施術方法・メニュー傾向を紹介します。
1-1. 施術目的:美容面のサポート
エステの施術の目的は、利用者が外見上の美しさを発揮できるようサポートすることです。
自宅ではカバーしきれない肌や身体の悩みに対するアプローチを、専門的な知識・技術・機器を駆使して行います。エステの中には、利用者の居心地を考えて施術スペースを工夫する店舗が多く、施術後の精神的な満足感も高い傾向です。
また、一流のエステティシャンは美容の知識が豊富で高い技術力を備えています。利用者の生活スタイルや肌の悩みに合わせて、スキンケアアドバイスを実施することも仕事内容の1つです。
1-2. 施術方法:美容機器を使用
エステでは、施術内容に応じてさまざまな美容機器を使用します。例えば、フェイシャルエステなら美顔器やピーリング、ボディエステなら超音波マシン、脱毛エステなら光脱毛器といった機器が代表的です。
エステで導入される美容機器は、同系統の家庭用機器と比較して出力が強く、エステティシャンが正しい手順で使用するため、高い美容効果が期待できます。施術する部位やメニューによっては、美容機器と手技を組み合わせて行うケースも珍しくありません。
1-3. メニュー:悩み別に展開
多くのエステでは、利用者が持つ悩みの分野ごとに特化したメニューを展開しています。
フェイシャルエステは、額からデコルテ付近までのケアを行い、利用者の肌の悩みをサポートするエステです。美容機器を使用する施術も多いものの、どちらかといえばハンドケアが主流となります。
〇ボディエステ
ボディエステは、ダイエットやスタイルアップを目指す女性をサポートするエステです。利用者の体質や生活習慣に合わせたアドバイスをしたり、特定の部位にアプローチしてサイズダウンしやすい状態へ導いたりします。
〇脱毛エステ
脱毛エステは、光脱毛器などを使用して全身のムダ毛処理を行うエステです。家庭用の機器を使用して自身で脱毛するよりも、高い効果が期待できるため人気があります。
〇ブライダルエステ
ブライダルエステは、結婚式前の数週間~数ヶ月の短期集中型で即効性の高い施術を中心に行うエステです。上記3種のエステと施術内容は同じであり、単独のエステよりもブライダルコースとしてメニューを設ける場合が一般的となります。
2. 【リラクゼーション】施術目的:癒やしの提供

リラクゼーションサロンは、主に心身のリラックス効果を得るためのメニューをそろえており、精神的な実感を得やすい傾向です。メニューによっては神経が尖った状態や筋肉が強張った状態へのアプローチも行っており、施術するスタッフは「セラピスト」と呼ばれます。
ここでは、リラクゼーションサロンの施術目的・施術方法・メニュー傾向を紹介します。
2-1. 施術方法:手技がメイン
リラクゼーションサロンの施術では、マッサージなどによる身体的なリフレッシュ感はもちろん、精神的な癒しも含めた技術と空間を提供することが目的です。
主に手技やボディワークを中心とした施術によって、心身の疲れやコリを和らげる手助けを行います。また、アロマオイルやBGMなどにこだわったスペースで施術することで、嗅覚や聴覚からも癒しと安らぎが得られるよう工夫するサロンが多い傾向です。
2-2. 施術方法:手技がメイン
リラクゼーションサロンでは、美容機器をメインに据えるエステとは異なり、基本的に手技やボディワークをメインとして施術が行われます。例えば、肩や背中をマッサージする場合、マッサージ機に座ってもらうのではなく、利用者にうつ伏せてもらい体重をかけながら施術することがほとんどです。
サロンによっては、座りながら短時間で行えるハンドマッサージなどもあります。また、岩盤浴やゲルマニウム温泉など、リラクゼーションの形態や規模によっては大型の機械を導入するケースも珍しくありません。
2-3. メニュー:リラックス系が中心
リラクゼーションサロンでは、利用者が好む空間やマッサージ方法に特化して、メニューを展開する傾向です。
オイルマッサージは、サロンごとに厳選されたアロマオイルなどを使用して全身のマッサージを行うメニューです。アロマオイルを使用することで、肌同士の摩擦を減らし滑りをよくするとともに、香りからもリラックス気分を高めます。
〇リンパマッサージ
リンパマッサージは、身体中に張り巡らされたリンパ管に沿ってマッサージを行うメニューです。リンパ管の周辺に軽い刺激を加えることでリンパの流れにアプローチし、スッキリとしたリフレッシュ効果を与えます。
〇ツボ押しマッサージ
脱毛エステは、光脱毛器などを使用して全身のムダ毛処理を行うエステです。家庭用の機器を使用して自身で脱毛するよりも、高い効果が期待できるため人気があります。
〇ヘッドスパ
ヘッドスパは、硬くなった頭皮に刺激を与えることで、頭や顔の筋肉をスッキリさせるメニューです。ヘアサロンのオプションとして行われる場合と、ヘッドスパの専門店がオイルや水を使用せずに行う場合があります。
上記のメニュー以外に整体などもリラクゼーションの一部に含まれており、リラクゼーションの種類や施術方法はさまざまです。
3. 【番外編】リラクゼーションとマッサージの違い

リラクゼーションでは便宜上「マッサージ」と付く施術が多いものの、ほとんどの場合で本来のマッサージとは異なります。リラクゼーションとマッサージの大まかな違いは下記のとおりです。
? | リラクゼーション | マッサージ |
---|---|---|
利用する目的 | 心身の癒し・安らぎ | ケガや病気による症状の改善 |
健康保険適用 | 適用外 | 場合によって適用あり |
施術者の国家資格 | なし | 必須 |
施術者の養成学校 | 民間の学校 | 公認の学校 |
施術方法の多様性 | 非常に幅広い | 施術内容は限定される |
マッサージは医業類似行為に分類され、施術が可能となるのは国家試験に合格した有資格者のみとなります。
そのため、リラクゼーションサロンでマッサージと名の付く施術名があっても、医療マッサージとは別物です。あくまでも心身のリラックスが目的であり、身体の不調や疾患を治癒・治療するためのマッサージは医療行為となるため行えません。
4. エステ・リラクゼーションサロンを開業したいときは?
エステとリラクゼーションサロンでは、施術の目的や方法が異なります。エステ・リラクゼーションサロンを開業する際は、各々の施術内容に応じた機器を導入しなければなりません。
開業にあたって必要な機器や日用品をそろえたいときは、エステ・リラクゼーションサロン向けの卸しサイトである「ミヤタッチ」をチェックしてみてください。ミヤタッチでは、最新の業務用美容機器や美容用品からベッドなどの什器、グローブやマスクなどの衛生用品までまとめて購入できます。
専属のインストラクターから詳細なアドバイスを受けることもできるため、高品質な業務用機器を低価格で入手したい人は、ミヤタッチをご利用ください。
まとめ
エステは主に美容面のサポートを目的としており、施術後は外見上や身体的な変化を実感しやすい傾向です。一方のリラクゼーションは、癒しやストレス解消などを目的としており、施術後は精神的な効果を実感しやすい傾向にあります。
エステでは美容機器、リラクゼーションでは手技を主とするものの、方向性によっては複数の施術を合わせて提供することも珍しくありません。
美容系サロンの開業を考えている人は、美容用品の卸しサイトであるミヤタッチへご相談ください。