光脱毛の仕組みは?脱毛機の種類やレーザー脱毛との違いも解説

光脱毛は、今、高い注目を集めている脱毛方法です。しかし、光脱毛という言葉を知っていても、なぜ光で脱毛ができるのか、その仕組みについてよく知らない人は多いでしょう。
今回は、光脱毛の仕組みについて解説したうえで、光脱毛の種類や光脱毛とレーザー脱毛の違い、家庭用脱毛機と業務用脱毛機の違いを紹介します。光脱毛に興味を持っているエステサロンや脱毛サロンなどの経営者・責任者、サロンの利用者は、ぜひ参考にしてください。
- 1. 光脱毛の仕組み
- 1-1. 光脱毛の範囲と効果
- 2. 光脱毛の種類
- 2-1. 毛根部分に熱を与える「IPL」
- 2-2. 肌にジェルを塗布する「SSC」
- 2-3. バルジ領域に照射する「SHR」
- 3. 光脱毛とレーザー脱毛の違い
- 4. 光脱毛のメリット・デメリット
- 4-1. メリット(1)施術時の痛みが弱く肌への負担が少ない
- 4-2. メリット(2)全身脱毛ができる
- 4-3. デメリット(1)効果を実感するまでに時間がかかる
- 4-4. デメリット(2)永久脱毛はできない
- 5. レーザー脱毛のメリット・デメリット
- 5-1. メリット(1)短期間で施術が済む
- 5-2. メリット(2)肌トラブルが起きた場合はすぐに適切な対処ができる
- 5-3. デメリット(1)施術費用が比較的高く気軽に施術を受けにくい
- 5-4. デメリット(2)元の状態に戻せない
- 6. 家庭用脱毛機と業務用脱毛機の違い
- 6-1. 家庭用脱毛機と業務用脱毛機のメリット・デメリット
- 7. 業務用の光脱毛機を購入するなら「ミヤタッチ」
- まとめ
1. 光脱毛の仕組み

光脱毛とは、メラニン色素などに反応する特殊な光を毛根などに照射し、毛の脱落を促す脱毛方法です。光脱毛に用いられる光は瞬間的に放たれる強い光、いわゆるフラッシュであるため、光脱毛はフラッシュ脱毛と呼ばれることもあります。
光脱毛をすれば、どのような毛も抜け落ちていくわけではありません。毛には、「成長初期」「成長期」「退行期」「休止期」といった4つの段階から成る毛周期があります。
一般的な光脱毛で大きな効果を期待できる毛は、成長期を迎え、メラニン色素が濃くなったものです。その他の段階にある毛は、メラニン色素が薄いため、光脱毛を行ってもあまり効果を得られないと言われています。そのため、光脱毛を行う際には、毛周期を把握してタイミングに合わせた施術をすることが大切です。
1-1. 光脱毛の範囲と効果
光脱毛は、毛だけにダメージを与える脱毛方法であるため、皮膚に直接的なダメージが加わることはありません。そのため、光脱毛は顔から脇、VIOに至るまで、全身に施術できます。
ただし、日焼け肌やほくろなどのメラニン色素が多い部分には強い痛みが走ったり、火傷などの肌トラブルが発生したりする可能性があります。そのため、光脱毛を施術できる範囲は、人によって異なると考えておいた方がよいでしょう。
なお、光脱毛では毛をつくり出す組織にダメージを与えることはできないため、永久脱毛はできません。光脱毛の効果はあくまで減毛・除毛に止まることを、しっかりと押さえておきましょう。
2. 光脱毛の種類

ひとえに光脱毛と言っても、その種類はさまざまです。光脱毛の種類によっては、ここまで説明してきた光脱毛の特徴に当てはまらないものもあります。
以下では、主な光脱毛の種類を3つ紹介します。よりメリットの多い光脱毛を知りたい人や、自分に合う光脱毛を見つけたい人は、ぜひ参考にしてください。
2-1. 毛根部分に熱を与える「IPL」
「IPL(Intense Pulsed Light=インテンスパルスライト)」は、メラニン色素に反応し、毛根部分に熱を与える光です。
IPLを用いた光脱毛の特徴としては、太い毛の脱毛に大きな効果を期待できることが挙げられます。照射範囲が広いために施術が短時間で済む点も、特筆に値するでしょう。
ただし、メラニン色素が薄い毛にはあまり反応しないため、産毛のような細い毛の脱毛には向いていません。
2-2. 肌にジェルを塗布する「SSC」
「SSC(Smooth Skin Control=スムーススキンコントロール)」とは、肌にジェルを塗布し、ジェルに光を照射する脱毛方法です。塗布するジェルには抑毛効果があり、光を照射すると、その効果が発揮されます。
SSCの大きな特徴は、太い毛はもちろん、細い毛にも脱毛効果を期待できる点にあります。また、ジェルは抑毛効果を期待できるため、一石二鳥の施術であると言えるでしょう。
ただ、SSCは毛根に直接働きかける施術ではないため、効果を実感できるようになるまで時間がかかる場合があります。
2-3. バルジ領域に照射する「SHR」
「SHR(Super Hair Removal=スーパーヘアリムーバル)」は、発毛を促す表皮近くの組織である毛包のバルジ領域に光を照射する脱毛方法です。
SHRの光によってバルジ領域がダメージを受けると、既に生えている毛の成長だけでなく、新しい毛の生成も抑制されます。また、SHRに用いる光はメラニン色素の有無にかかわらず作用するため、毛周期に関係なく施術することが可能です。
ただし、SHRは毛の本体にダメージを与える施術ではないため、施術直後に効果を実感することはできません。
3. 光脱毛とレーザー脱毛の違い

光脱毛とレーザー脱毛の違いは、医療行為であるかどうかです。
光脱毛は、光によって毛を生成する組織にダメージを与えることがあっても、破壊することはありません。そのため、光脱毛は医師法第17条において定義されている医療行為には該当せず、医師や看護師が在籍していないエステサロンや脱毛サロンで施術できます。
一方、レーザー脱毛はレーザー光線を毛根部分に照射して、毛乳頭細胞や毛母細胞などの毛を生成する組織を破壊する脱毛方法です。そのため、レーザー脱毛は医療行為に該当し、医師や看護師が在籍しているクリニックなどの医療機関以外で施術することは許されていません。
4. 光脱毛のメリット・デメリット

エステサロンや脱毛サロンでの光脱毛を検討している人は、それぞれのメリット・デメリットを十分に理解し、自分に合う施術方法を選ぶことが大切です。
光脱毛のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
・施術時の痛みが弱く肌への負担が少ない ・全身脱毛ができる |
---|---|
デメリット |
・効果を実感するまでに時間がかかる ・永久脱毛はできない |
ここでは、それぞれの内容について詳しく解説します。
4-1. メリット(1)施術時の痛みが弱く肌への負担が少ない
光脱毛は照射レベルが抑えられている分、施術時の痛みや肌へのダメージが小さいのが特徴です。
脱毛サロンで行う光脱毛は医療行為ではないため、発毛組織を破壊するレベルの強い照射が認められていません。発毛組織へのアプローチ効果は照射レベルの強さに比例して大きくなりますが、その分照射時のパチンと弾くような痛みや肌へのダメージも強くなりやすい傾向です光脱毛で許可される照射レベルであれば、痛みをほとんど感じずに施術を終えられるケースも多いでしょう。
光脱毛は、痛みに弱い人や、肌への刺激を抑えながら脱毛効果を実感したい人に向いている脱毛方法であると言えます。
4-2. メリット(2)全身脱毛ができる
エステサロンや脱毛サロンが提供する光脱毛は、顔やVIOを含む全身に対応しています。
光脱毛を取り扱う多くのサロンでは、全身脱毛や広範囲照射専用の料金プランが充実しています。対して、レーザー脱毛でも全身への照射は可能ですが、顔脱毛やVIO脱毛などが料金プランに含まれていないケースも少なくありません。その場合、プラン対象外の部位は単品で契約する必要があります。
手間やコストをかけずに手軽に全身脱毛を始められるのが、光脱毛の魅力です。
4-3. デメリット(1)効果を実感するまでに時間がかかる
光脱毛は照射レベルが強くないため、体質や部位によっては2年ほど通い続けなければ効果を得られない場合もあります。
脱毛は毛周期に合わせて照射するのが一般的であり、「毛が生え揃ってからでなければ次の施術を受けられない」というサロンが多い傾向にあります。数か月に1度のペースで予約を取って通うことになるため、途中で通うのをやめてしまう人も少なくありません。
脱毛効果を実感するまでに年単位の時間がかかることもあり、根気強く通わなければならないのはデメリットと言えます。
4-4. デメリット(2)永久脱毛はできない
光脱毛は永久脱毛ではなく、あくまで毛を薄く・生えにくくするための施術です。完全に毛が生えない状態を目指したいという人は、脱毛効果が物足りなく感じる可能性があります。
ただし、光脱毛には照射レベルが抑えられていることによるメリットも数多くあります。脱毛に求める効果はもちろん、予算や痛みの強さなども考慮し、自分に合った選択肢を見つけましょう。
5. レーザー脱毛のメリット・デメリット

レーザー脱毛には、光脱毛とは異なるメリット・デメリットがあります。
メリット |
・短期間で施術が済む ・肌トラブルが起きた場合はすぐに適切な対処ができる |
---|---|
デメリット |
・施術費用が比較的高く、気軽に施術を受けにくい ・元の状態に戻せない |
ここでは、それぞれの内容について詳しく解説します。
5-1. メリット(1)短期間で施術が済む
クリニックでのレーザー脱毛はいわゆる「医療脱毛」であり、レーザー照射による施術は医療行為に含まれます。そのため、 レーザー脱毛は光脱毛よりも照射レベルが強く、少ない照射回数で高い脱毛効果を得ることが可能です。
学生や主婦、会社員の人などは、長期にわたって何度も脱毛に通うのが難しい場合もあるでしょう。レーザー脱毛は発毛組織を破壊して脱毛効果を得る施術であることから、光脱毛と比べて短期間での脱毛完了が叶います。
ただし、脱毛部位や毛質によって施術回数にも差が生じるため、事前のカウンセリングで回数・期間の目安を確認するのがおすすめです。
5-2. メリット(2)肌トラブルが起きた場合はすぐに適切な対処ができる
レーザー脱毛は医療行為であり、施術は医師・看護師などの医療従事者が行います。万が一施術後に肌トラブルが起きた際は、専門家による迅速・適切な対応が可能です。
光脱毛の場合、照射による肌トラブルが起きた際は、自身でかかりつけの皮膚科などを受診しなければならないケースもあります。レーザー脱毛であれば、脱毛後の肌トラブルにも詳しい医師・看護師に処置してもらえるため、肌のことを考えた施術ができます。
5-3. デメリット(1)施術費用が比較的高く気軽に施術を受けにくい
レーザー脱毛は永久的な脱毛の効果が得られますが、その分費用も高くなります。
永久脱毛が終われば、それ以降は基本的に毛が生えることはありません。追加で脱毛費用がかかる心配はないものの、一度に支払う脱毛料金が高額なので、契約を躊躇する人も多い傾向です。
脱毛効果は高いものの、気軽に施術を受けられない点はデメリットと言えます。
5-4. デメリット(2)元の状態に戻せない
レーザー脱毛は脱毛効果が永久に続くため、一度脱毛すると元の状態に戻すことはできません。腕や脚の脱毛であれば気にする必要はありませんが、VIO・眉毛周り・うなじなどは、毛の残し方やデザインも重要になります。
例えば、眉毛の太さや角度などは、時代によって流行が変化します。眉上を必要以上に脱毛してしまうと、太くナチュラルな眉毛にしたい場合に対応するのが難しくなるでしょう。
脱毛する場所のデザインはカウンセリングの際に相談できるため、施術前は脱毛した後の状態をイメージしておくことが大切です。
6. 家庭用脱毛機と業務用脱毛機の違い

家庭用の光脱毛機と業務用の光脱毛機の違いとしては、以下の3つが挙げられます。
〇出力レベル
業務用脱毛機はプロ向けにつくられているために出力レベルが高く、家庭用脱毛機と比べて高い脱毛効果を期待できます
〇価格
業務用脱毛機は、高い機能を備えているため、家庭用脱毛機よりも高価です。一方、家庭用脱毛機はランニングコストがかかるため、トータルコストは脱毛サロンで業務用脱毛機による施術を受ける場合と変わらないケースがあります。
〇施術できる部位
家庭用脱毛機を購入しても、背中など自分では届かない部位のムダ毛ケアをすることはできません。一方、業務用脱毛機があるサロンに行けば、どのような部位も施術できます。
これらの違いから、業務用脱毛機を備えたサロンの需要は十分にあると考えられるでしょう。
6-1. 家庭用脱毛機と業務用脱毛機のメリット・デメリット
家庭用脱毛機と業務用脱毛機のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
・自宅で好きな時間に脱毛できる ・他人に身体を見られることがない |
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デメリット |
・見えない・手が届かない脱毛エリアは照射が難しい ・火傷や炎症の危険がある |
家庭用脱毛機は、サロンに通う手間がなく、手軽にセルフ脱毛ができます。また、脱毛をためらう人の中には「施術スタッフに身体を見られたくない」という人も少なくありませんが、家庭用脱毛機はその心配も不要です。
ただし、家庭用脱毛機はセルフでの照射になるため、背中やVIOがうまく脱毛できなかったり、光による火傷・炎症やかゆみが起きたりする可能性もあります。手が届かない範囲の照射については、家族や知り合いにお願いするのも1つの方法です。
メリット |
・複数の脱毛モードから選択して利用できる ・評価の高い脱毛機器の導入により集客効果が見込める |
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デメリット |
・導入にはまとまった資金が必要になる ・機器のサイズが大きいためスペースが必要 |
業務用脱毛機の一部には、女性・男性・子どもなど、複数の脱毛モードを切り替えられる機能が備えられています。施術を受ける人に合わせて脱毛モードを切り替えることで、より効果的な脱毛が期待できるでしょう。
また、高性能な機器を導入すること自体が顧客へのアピール材料になります。 サロンのSNSで機器の特徴やメリットを紹介するなどして、積極的に顧客へアピールしましょう。
業務用脱毛機のデメリットとして、本体の金額が家庭用脱毛機の十数倍以上になることが挙げられます。業務用脱毛機にはさまざまな種類がありますが、基本的にどの機器を選んだとしても1台に数百万円ほどが必要になります。業務用脱毛機を導入する際は綿密に資金計画を立てましょう。
また、業務用脱毛機は大型機器であるため、ある程度の設置スペースが必要です。家庭用脱毛機のような「コンパクトで使いやすい」という手軽さには欠けるでしょう。
7. 業務用の光脱毛機を購入するなら「ミヤタッチ」
ミヤタッチは、業務用の光脱毛機を取り扱っている、エステサロン向け総合美容卸サイトです。業務用光脱毛機の本体はもちろん、ペーパーショーツなどの施術に必要なアイテムも多数取り揃えています。
光脱毛機を購入したいと考えているエステサロンや脱毛サロンなどの経営者・責任者は、ぜひ、ミヤタッチを活用してください。
まとめ
IPLやSSCなど、メラニン色素に反応する光を照射して毛の脱落を図る光脱毛は、成長期を迎えた毛の脱毛に効果があると言われています。一方、バルジ領域に光を照射して毛の生成を抑制するSHRは、毛周期を問わず効果を期待できる脱毛方法です。
照射パワーが高い業務用の光脱毛機を備えたエステサロンの需要は高く、大きな集客効果を期待できるでしょう。
エステサロン向け総合美容卸サイトのミヤタッチでは、業務用の光脱毛機も取り扱っています。業務用光脱毛機の本体はもちろん、ペーパーショーツなどの施術に必要なアイテムも多数取り揃えています。光脱毛機を購入する際は、ぜひミヤタッチをご利用ください。