毛周期とは?脱毛との関係性から脱毛の頻度や期間・ポイントまで

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【ミヤタッチコラム】毛周期とは?脱毛との関係性から脱毛の頻度や期間・ポイントまで

毛周期とは、人間に生える全身の毛に共通する「成長期」「退行期」「休止期」の3段階に分けられるヘアサイクルを指します。脱毛方法として一般的な医療レーザーや光脱毛は、この毛周期を無視して行っても脱毛効果を得ることができません。

そこで今回は、毛周期と脱毛との関係性や脱毛に適した施術頻度・期間、効果的に脱毛するためのポイント3つを解説します。毛周期と関係なく脱毛できる方法も2つ紹介するため、脱毛と毛周期の関係に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

1. 毛周期とは?各周期の特徴を紹介

毛周期とは?各周期の特徴を紹介

毛周期とは、毛が生え変わる周期のことです。人間に生えるすべての毛には、毛が伸び続ける「成長期」と毛の成長が終わり抜け始める「退行期」、次の毛が生える準備を行う「休止期」の3段階があります。髪の毛などが自然に抜け落ち、再び生えてくるのは毛周期のメカニズムが正常に働いているためです。

「成長期」「退行期」「休止期」の特徴は、以下の通りです。

1-1. 成長期

成長期は、毛の生え始め~毛が伸び続けている間を指し、さらに「成長前期」と「成長後期」に分けられます。

・成長前期
成長前期の段階では、皮膚の表面に毛先が達していません。「毛母細胞」が毛乳頭から分泌される栄養を吸収し、細胞分裂を繰り返すことで毛が生え始める時期です。成長前期は皮膚の浅い位置に毛根があるため、高い脱毛効果が期待できます。

・成長後期
成長後期は、皮膚の表面から毛の存在が確認できる時期です。細胞の分裂が止まるまでの一定期間、毛は成長を続けます。成長後期は毛周期のサイクルの中でももっとも長い期間にあたり、成長前期に次いで脱毛効果が期待できる時期です。

成長期は退行期や休止期より高い脱毛効果が期待できるものの、成長期にあたる毛は全体の10~20%しかありません。そのため、完全脱毛を目指すのであれば少なくとも5回以上のお手入れが必要となります。

1-2. 退行期

退行期は、毛の成長が終わり休止期に向かう時期です。毛と毛乳頭とのつながりが弱くなることで毛根の場所が浅くなり、自然に抜けやすくなります。

退行期は、毛や毛根に含まれるメラニン色素の量が少なくなる時期です。そのため、メラニン色素に光のエネルギーを照射して熱ダメージを与え、脱毛を促す機器の場合、退行期の施術はあまり効果が期待できません。

1-3. 休止期

休止期は、完全に毛が抜け落ちて毛根が休止状態となる時期です。新しく毛を生やすための準備期間でもあり、毛が毛乳頭から完全に切り離されます。

休止期も退行期と同じくメラニン色素の量が少なくなるため、ライトを照射するタイプの脱毛方法は効果が期待できません。休止期がしばらく続いた後、再び成長期に移行して毛が生え始めます。

2. 毛周期と脱毛の関係性

毛周期と脱毛の関係性

医療レーザー脱毛や光脱毛は、毛に含まれるメラニン色素と反応させて毛乳頭にダメージを与える仕組みです。そのため、毛と毛乳頭とのつながりが強く、メラニン色素も多い成長期は脱毛の効果を実感しやすくなります。

一方、毛と毛乳頭のつながりが弱くなり、メラニン色素の量が減少する退行期や休止期は、脱毛効果がほとんど得られません。また、毛質・毛の濃さ・毛周期は男性ホルモンの影響を受けやすく、男性ホルモンが多い人は脱毛が完了するまでの施術回数が増える傾向です。

3. 脱毛に適した頻度・期間は?

脱毛に適した頻度・期間は?

脱毛で得られる効果には毛周期が深く関係しているため、毛の具合が気になったときに脱毛を行えばよいというわけではありません。脱毛の効果を実感するためには、あらかじめ脱毛に適した頻度や期間を把握しておくことが大切です。

脱毛の施術は毛根にアプローチするものであり、肌への負担もかかります。頻繁に行ったところで高い効果が得られるものではなく、肌トラブルを引き起こす可能性が高くなるため注意が必要です。反対に、施術期間が開きすぎてしまうと、脱毛の効果が低下する恐れがあります。

肌の負担を抑えながら毛周期に合わせて効率よく脱毛を行う頻度として、多くのサロンやクリニックが2~3ヶ月おきに1回の施術ペースを推奨しています。

回数は施術部位によって異なりますが、1か所の脱毛が完了するまでには1年以上の通院が必要と見てよいでしょう。

なお、施術を重ねて毛の密度が下がってきたら、脱毛間隔を空けたほうがより効果的です。
同じ部位でも毛によってヘアサイクルにバラつきがあるため、脱毛効果が表れ始めると、他の毛より周期の長い毛が残るようになります。残った毛周期の長い毛にしっかりとアプローチするには、施術するスパンをずらして毛の成長期に合わせる方法が有効です。

脱毛は、肌への負担も大きくなります。必要最低限の回数で脱毛効果を期待するのであれば、毛が薄くなってきたら次回の脱毛まで日を置くとよいでしょう。

4. 毛周期の見分け方

毛周期の見分け方

同じ機器を使用しても、高い脱毛効果が見込めるのは成長期にある毛だけです。そのため、「成長期の毛がもっとも多い時期を狙って施術をしたい」と考える人が多いでしょう。

しかし、残念ながら毛周期を見分けたり正確なサイクルを調べたりする方法はありません。

【毛周期を見分けられない理由】

・毛周期のサイクルには個人差がある
・同じ部位の毛でも、毛穴ごとにサイクルが異なる
・毛の長さだけでは成長後期と退行期の判断ができない

以上の理由によりサロンやクリニックでは、成長期にある毛が多いであろう「ある程度毛が生えそろった時期」を目安に、施術の日取りを決めています。

5. 【部位別】毛周期の一覧

【部位別】毛周期の一覧

毛全体の中で、脱毛に適した成長期にある毛は2割程度とされています。つまり、効果が高い時期・方法で脱毛できれば、施術が必要な最小回数は5回です。ただし、毛周期は毛の生えている部位によってもヘアサイクルや成長スピードが異なり、さらに1本1本でも生え始めの時期にズレがあります。

各部位における成長期と休止期の目安は下記のとおりです。

部位 成長期 休止期
2~6年 3~4か月
眉・ヒゲ 4か月~1年 2~3か月
4か月 3か月
3~4か月 6か月
4か月 6か月
VIO 1~2年 1~1年半

髪やVIOのように長く伸びる毛が密集して生えている部分ほど、毛周期が長い傾向にあります。そのため、同じ施術回数であっても、脱毛が完了するまでに時間を要します。

なお、ここで紹介した毛周期はあくまでも一般的な目安であり、毛の生え方には個人差があるため、実際に脱毛が終了するまでにさらに時間が必要となるケースもあります。

5-1. 毛が抜けやすい部位

脱毛は、部位によって効果を実感しやすいところと、変化を感じにくいところがあります。

【効果を実感しやすい・しにくい部位】
毛が抜けやすい 脇・VIO・胸毛・ヒゲ など
毛が抜けにくい 髪の毛・眉、まつ毛・腕・胸の産毛・背中・お腹・足 など

一般的に、色が濃く太い毛はメラニン色素が多いため脱毛効果を実感しやすく、色が薄く細い毛はライトに反応しにくいため変化を感じにくい傾向です。

6. 効果的な脱毛スケジュールの立て方

効果的な脱毛スケジュールの立て方

効果的かつ効率的に脱毛するためには、脱毛スケジュールの立て方が重要となります。最適な脱毛スケジュールは人や使用する機器によって異なるため、一概には言えません。しかし、 過去の施術回数や脱毛を完了したいタイミングによって、ある程度見当を付けることが可能です。

ここでは、効果的な脱毛スケジュールの立て方を脱毛の回数・タイミング別に紹介します。

6-1. 初めて脱毛する場合

これまでに脱毛をしたことがない人の場合、今生えている毛の約10~20%は高い脱毛効果が見込める成長期です。 脱毛過程でももっとも成長期の割合が多いとされるため、最初の施術では最大20%の減毛率が見込めます。

ただし、多くの場合、施術した部位のボリュームダウンが実感できるのは、毛乳頭の数が50%を切った後です。そのため、初回の施術ではあまり変化を感じられないケースもあります。しかし、効果が感じられないからといって、すぐ2回目の施術をするのは肌にとってもよくありません。

脱毛は、焦らず着実に回数を重ねて処理することが大切です。 脱毛部位ごとの毛周期を意識した上で、2〜3か月に1回の間隔を目安にスケジュールを立てるとよいでしょう。

6-2. 脱毛経験がある場合

脱毛経験がある人が再度施術を受ける場合、これまでに受けた施術の回数や期間を共有することが大切です。すでに脱毛経験がある部位は、毛乳頭の数が減り、毛周期のサイクルも遅くなっています。 プロのアドバイスを取り入れ、最適な脱毛ペースを見付けることが最短回数で通院を終える近道です。

6-3. 脱毛を完了したい時期が決まっている場合

脱毛は長期戦であり、完了までに1年以上かかるケースも少なくありません。 希望する日から逆算してスケジュールを立て、3~4週間前には施術を終えられるように調整するとよいでしょう。

イベントなどに間に合わせたい場合、可能であれば当日までに2回以上施術を受けておくと、脱毛効果を実感しやすくなります。 露出の機会が増える夏に向けて脱毛を始める場合、紫外線の弱い冬に1回目を受け、梅雨が明けるまでには2回目を受けるのが理想的です。

7. 効果的に脱毛するためのポイント4つ

効果的に脱毛するためのポイント4つ

脱毛する際には、毛周期を考慮する以外にもいくつかの注意点があります。ポイントを押さえることによって、より効果的に脱毛することへつながるため、ぜひ心に留めておいてください。

ここでは、効果的に脱毛するために押さえておくべき4つのポイントを解説します。

7-1. 規則正しい生活を送る

生活習慣の乱れは、毛周期を乱れさせる原因の1つです。

睡眠不足や運動不足、栄養の偏りは、ホルモンの分泌や自律神経のバランスを崩しやすくなり、栄養不足や血行不良を招きます。 栄養不足や血行不良になると必要な栄養素が毛乳頭や毛母細胞に行き渡らず、毛の成長過程が阻害されます。

少ない回数で施術を終わらせるためには、毛周期が揃っていることが理想です。 身体が必要とするだけの十分な睡眠を取って生活リズムを整え、適度な運動と栄養バランスのよい食事を心がけましょう。

7-2. 生理前後を避けて脱毛をする

効果的に脱毛するためには、ホルモンバランスの崩れやすい生理前後を避けることが大切です。

女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが不安定となる生理前後の肌は、敏感度が増し適切な出力の照射であっても痛みを感じやすくなっています。また、肌荒れや炎症などのトラブルも引き起こしやすい状態なため、生理前後の施術は避けて照射スケジュールを組んだほうがよいでしょう。

7-3. 日傘や日焼け止めクリームなどで紫外線対策をする

効果的に脱毛するためには、日傘や日焼け止めクリームなどで紫外線対策をすることが大切です。

医療レーザー脱毛や光脱毛は、毛のメラニン色素だけでなく、日に焼けてメラニン色素が増えた褐色肌にも反応します。日に焼けた状態の肌は刺激に弱くなっていることもあり、炎症や肌荒れ、酷い場合は火傷を引き起こしかねません。

以上の理由から、サロンやクリニックでは日焼けした肌への施術を断ることが一般的です。脱毛の期間中は可能な限り日焼けをしないように心がけましょう。

7-4. 保湿などスキンケアを徹底する

効果的に脱毛するためには、保湿などのスキンケアを徹底することが大切です。

脱毛の期間中は肌が乾燥しやすく、乾燥した肌は光の伝達が悪くなったり皮膚が硬くなって毛が抜けにくくなったりと、施術の効果が表れにくくなります。また、施術時の痛みを感じやすくなり、肌トラブルを引き起こすリスクも高くなる傾向です。

大きな肌トラブルが発生している場所には施術が行えません。日頃からしっかりと保湿をし、肌の水分を保つようにしましょう。

8. 毛周期と脱毛に関するQ&A

毛周期と脱毛に関するQ&A

ここでは、毛周期と脱毛に関してよくあるQ&Aを3つ紹介します。

Q:毛周期を無視して脱毛してもいい?

A:施術自体は可能ですが、脱毛効果はさほど期待できません。

サロン脱毛や医療脱毛で一般的に使用される脱毛機器は、施術部位に照射した光が毛や毛根のメラニン色素と反応することで脱毛効果が得られます。そのため、ムダ毛のメラニン色素が減る退行期や休止期に施術してもあまり効果が見込めず、かえって通院期間が長くなりかねません。

毛周期に関係なく脱毛できる方法もありますが、効果は実感しにくく、店舗によっては取り扱っていないところもあります。できるだけ最小限の通院回数で最大の効果を得たいなら、毛周期を意識して施術を受けたほうがよいでしょう。

Q:脱毛後、はやく毛が生えたけど問題ない?

A:問題ありません。

色が濃く太い毛に比べて色が薄く細い毛は光への反応が少なく、もともとの毛質や毛量によっては脱毛効果が実感しにくくなります。また施術時は休止期に入っていた近くの毛根が成長期に入ったことで、同じ場所から発毛したと感じるケースも珍しくありません。いずれにしても、脱毛回数を重ねることで徐々に減毛効果を実感できる人がほとんどです。

Q:脱毛中に妊娠したら脱毛はできない?

A:妊娠中の施術は避けましょう。

ホルモンバランスが変化する妊娠中は、毛周期のサイクルが乱れやすいだけでなく、施術によってどのような影響が出るか分かりません。そのため、脱毛スケジュールの途中でも、妊娠中は施術を行わないところがほとんどです。サロンやクリニックによって対応の詳細は異なりますが、妊娠した場合は出産後までの脱毛プラン延長が可能な傾向にあります。

9. 毛周期と関係なく脱毛できる方法2選

毛周期と関係なく脱毛できる方法2選

脱毛は、基本的に毛周期と合わせて施術したほうが高い効果を感じられます。しかし、イベントのタイミングに合わせたいなどの理由で、毛周期と外れていても施術を受けたい人もいるでしょう。

そのような場合には、毛周期とは関係なく脱毛することができる下記の2種類の方法がおすすめです。

◯SHR(スーパーヘアーリムーバル)脱毛
SHR脱毛は光脱毛の一種です。従来の光脱毛で光を反応させる対象が「毛母細胞」であることに対して、SHR脱毛では「バルジ領域」を含む毛包全体に反応させます。

◯ハイパースキン脱毛
ハイパースキン脱毛も光脱毛の一種です。従来の光脱毛で照射する光よりも弱い出力で「発毛因子」と反応させます。

従来の脱毛方法では、既に生え始めている毛を伝って「毛乳頭」や「毛母細胞」へ反応させていました。しかし、SHR脱毛・ハイパースキン脱毛であれば、毛が生えていない状態であっても、発毛・育毛の原因となる「バルジ領域」や「発毛因子」にアプローチすることが可能です。

毛周期を考慮する必要がないため、従来の脱毛方法よりも短い間隔で施術を行えます。

9-1. 業務用光脱毛機器を購入するなら「ミヤタッチ」

業務用光脱毛器を購入するなら「ミヤタッチ」がおすすめです。

また、開業予定のサロンイメージに合わせて、必要な機器や消耗品のアドバイスを受けることも可能です。

エステサロンの開業や機器の入れ替えを検討している人は、ミヤタッチで業務用機器をまとめて購入してはいかがでしょうか。

まとめ

毛には毛周期があり、毛周期は身体の部位によって異なります。

従来の脱毛方法は、成長期の毛のメラニン色素に反応させて、毛乳頭にアプローチする施術です。そのため、メラニン色素が減少し、毛乳頭とのつながりが弱くなる退行期・休止期には脱毛効果を期待できません。

効果的に脱毛するためには、部位別の毛周期を考慮して、長期的に計画を立てることが大切です。もっと短期間で施術する場合は、SHR脱毛やハイパースキン脱毛を試すことをおすすめします。

新しく業務用光脱毛機器を購入する際は、ぜひ「ミヤタッチ」をご利用ください。

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