エステティシャンは資格が必要?おすすめの資格9選と取得のメリット

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エステティシャンのイメージ

エステティシャンは、顔や体の悩みを解決し、美を保つためのお手伝いをする仕事です。美容に関心があり、誰かをキレイにしたい気持ちを持っている方にとって、エステティシャンは憧れの職種です。

当記事では、エステティシャンになるための主なルート、国内・国際の代表的な資格、資格を取得するメリットについて解説します。エステティシャンとして働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

1. エステティシャンに資格は必須ではない

エステティシャンに資格は必須ではない

エステティシャンは、主にお客様の顔や体に直接触れる仕事なので、専門的な知識と技術が必要です。しかし、日本にはエステティシャンの国家資格がないため、資格がなくてもエステティシャンとして働くことはできます。

民間資格の取得も必須ではありません。そのため、エステティシャンの求人には未経験者や無資格者を歓迎する募集も多く含まれています。
とはいえ、エステティシャンの仕事内容は、お客様のカウンセリングや美容器具を使用した脱毛施術などであるため、専門的な技術が必要です。

サロンで取り扱うメニューによっては、特定の資格が必要です。たとえば下記の施術を行うエステティシャンは、それぞれ該当する資格が欠かせません。

・シェービング:理容師免許
・まつ毛エクステ・まつ毛パーマ:美容師免許
・マッサージ:あん摩マッサージ指圧師免許

シェービングを行うには、専用道具のレザーを使用できる理容師免許が求められます。まつ毛エクステやまつ毛パーマは接着剤などの薬剤を使用するため、美容師免許が必要です。マッサージは、あん摩マッサージ指圧師の免許保有者でなければサービスの提供ができません。

また、未経験のままエステティシャンとして働くことを不安に感じる方もいるでしょう。お客様も同じく、無資格のエステティシャンの施術には不安を感じます。お互いが納得する施術ができるように、資格を取得して技術を磨くことがおすすめです。免許不要のメニューだけ取り扱っている場合でも、関連する民間資格を取得しておくとお客様へのアピールポイントになります。

将来的に独立開業する場合は、資格が専門知識や技術を証明できるため、お客様からの信頼につながります。

2. エステティシャンになるための主なルート

エステティシャンになるための主なルート

エステティシャンになるためには、3つのルートを選択できます。

・専門学校に通う

美容専門学校やスクールでエステティシャンを目指す方法です。
エステティシャンの資格を取得するためには、実技試験が必須の場合がほとんどです。専門学校に通うことで、実技授業や練習ができるうえ、講師から的確なアドバイスをもらえるため、資格取得試験に適切な対策ができます。
また、専門学校に通うことで、卒業間近には就職先をサポートしてもらうことも可能です。

通信制スクールや短期講座では、通信講座による認定試験対策やレッスンを受ける方法を選択できます。
他者からサポートを受けたい場合は、専門学校に通ってエステティシャンを目指すと良いでしょう。

・未経験OKの求人でエステティシャンとして働く

未経験OKの求人を探して、エステサロン勤務をしながらスキルアップする方法です。
前述したように、エステティシャンには無資格・未経験でも応募できる求人が多数あります。社内研修制度を利用することで、働きながら専門技術を身につけることができる他、資格取得の勉強をすることも可能です。

ただし、入社後すぐにお客様を施術できるとは限りません。受付や電話対応、清掃などのサロンワークしかできない場合があるため、入社前には必ず仕事内容を確認しておきましょう。
資格取得が必須ではないからこそ、さまざまな選択肢で学べることがエステティシャンの魅力です。自身の状況に合わせて、適切な方法を選択しましょう。

・企業主催のスクールに通う

大手サロンと提携している専門学校や、直営サロンを有する企業のスクールに通う方法もあります。一般的な美容専門学校と異なる点は、美容全般ではなくエステティックの知識取得や技術向上に特化したカリキュラムが組まれていることです。
フェイシャルケアやボディケアに関する専門的な手技と知識を学び、効率的にエステティシャンを目指せます。スクールごとに受講形態が異なるため、通学が難しい方には通信コースの利用もおすすめです。最短で半年~1年程度でカリキュラムを終え、エステティシャンとして働けるようになります。

企業主催のスクールに通う場合の注意点は、短期受講のため学べる範囲が限られることです。学ぶ内容は、仕事で必須となる専門知識が中心です。サロンワークに加えて店舗運営や美容に関する幅広い知識を学びたい方は、物足りなさを感じる可能性があります。

3. 【国内】信頼性が高まるエステ資格5選

【国内】信頼性が高まるエステ資格5選

エステティシャンになるためには、国家資格の取得は必須ではありません。もちろん、無資格でもお客様に施術することはできますが、民間資格を取得するに越したことはありません。
民間の資格を取得しておくと、求職活動でのアピールポイントとしても利用できます。

ここでは、民間の資格の中でも代表的な資格を5つ紹介します。

3-1. 認定エステティシャン

認定エステティシャンは、エステティシャンについての基礎知識と技術があり、自身が担当している施術サービスをお客様に提供できるエステティシャンかどうかを認定する資格です。

多くのエステティシャンが認定エステティシャンの資格を取得しており、エステサロンで勤務する方にとってメリットの大きい資格だといえます。

次のいずれかに該当する方は、認定エステティシャンの資格を受験できます。

・協会認定校で300時間以上履修コースを修了している
・エステティックに関連する実務経験が1年以上ある(フェイシャルまたはボディ)

3-2. AEA認定エステティシャン

AEA認定エステティシャンは、日本エステティック業協会が認定しているエステティシャンの基礎資格で、エステティシャンとしてのスタートラインのレベルに達しているかを認定する資格です。

AEA認定エステティシャンの認定基準は、「エステティシャンについての基礎知識と技術、注意事項を十分に理解しているか」「お客様に安全な技術提供が可能であるかどうか」の2つです。

次のいずれかに該当する方は、AEA認定エステティシャンの資格を受験できます。

・AEA認定校で300時間以上履修コースを修了している
・エステティックに関連する実務経験が1年以上ある(フェイシャルまたはボディ)

(出典:AEA公式サイトhttps://www.esthesite.jp/aea_esthetician/about_license/)
(出典:一般財団法人日本エステティック試験センター「試験制度」http://www.esthe-jeec.jp/cms/exasys.php)

3-3. AJESTHE認定上級エステティシャン

認定上級エステティシャンは、日本エステティック協会が認定する資格で、認定エステティシャンを取得した後に取得できる上位資格です。認定エステティシャンよりも、プロフェッショナルな知識と技術を持っているエステティシャンであることを証明できます。

エステティシャンとして、基礎的な理論や技術はもちろん、お客様が何を求めているのかを的確に判断できる能力があることを認定する資格です。お客様のニーズに応えられるようなサービスを提供し、店舗の利益や顧客満足度に貢献できるエステティシャンが、認定上級エステティシャンとして認定されます。

技術力確認試験は、フェイシャル・ボディマッサージ・メイク・ネイルと多岐にわたります。フェイシャルケアとボディケアの技術試験では、手技と機器使用のどちらも認定基準です。

次のいずれかに該当する方は、認定上級エステティシャンの資格を受験できます。

・協会認定学校で1,000時間以上のコースを履修、またはCIDESCO国際認定校コースを修了している
・認定エステティシャンの資格取得後、2年以上もしくは通算5年以上の実務経験がある

(出典:日本エステティック協会「AJESTHE認定上級エステティシャン」https://ajesthe.jp/esthetician/details_gradeest/)

3-4. AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザー

AJESTHE認定上級エステティシャンの上位資格が、AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザーです。AJESTHE認定エステティシャンとしての、最終的な到達点でもあります。日本エステティック協会によって認定される、エステティックを総合的に理解していることを証明する資格です。

資格保有者は、お客様から求められる実践力や、サロン内での指導力があることを証明できます。指導の際にも役立つため、将来的にサロン経営者やリーダーへのステップアップを目指している方におすすめです。

試験ではコンサルティングやプレゼンテーションなど、単純にテキストの暗記では解けない問題もあり、臨機応変な対応ができるか評価されます。

受講が必須の資格取得講座で筆記試験および実技試験に関する対策も解説されるので、事前対策がしやすい試験です。本番までのスケジュールを立てるときは、資格取得試験の約1か月前に資格取得講座が開かれる点に注意しましょう。

次のいずれかに該当する方は、AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザーの資格を受験できます。

・AJESTHE認定上級エステティシャン資格もしくはCIDESCO資格を取得している
・AJESTHE認定上級エステティシャン資格取得後2年以上または通算5年以上の実務経験を有する
・協会が指定する資格取得講座を受講済みである

(出典:日本エステティック協会「AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザー」https://ajesthe.jp/esthetician/details_totalest/)

3-5. CODES-JAPON認定ソシオエステティシャン

医療機関や社会福祉施設の専門家チームと連携を取り合い、エステティックによるケアを行う人材のための資格です。日本エステティック協会が認定しており、資格保有者は医療や福祉に関する専門的な知識に基づいて、お客様をケアします。ソシオエステティシャンの本場であるフランスの養成機関CODESと提携して、あらゆるケアによるお客様のQOL向上を目的としています。

CODES-JAPON認定ソシオエステティシャン最大の特徴は、厚生労働省によるエステティック業職業能力評価基準の中でもマスターレベルにあたることです。資格を取得すると、マスターエステティシャンとしてエステティックサロンの他、医療や福祉に関連する多くの施設でも活躍できます。

次のいずれかに該当する方は、CODES-JAPON認定ソシオエステティシャンの資格を受験できます。エステティシャン経験者だけでなく、医療や介護、社会福祉施設での実務経験者も対象に含まれるので、該当する業界からの転職を検討している方におすすめです。

・認定上級エステティシャン資格取得
・認定エステティシャン資格取得および通算5年以上の実務経験(エステティック、医療・介護・社会福祉施設等いずれかの現場)

(出典:日本エステティック協会「CODES-JAPON認定ソシオエステティシャン」
/https://ajesthe.jp/esthetician/socio/)

4. 【国際】信頼性が高まるエステ資格4選

【国際】信頼性が高まるエステ資格4選

エステティシャンの仕事は、国内外で需要があります。資格も大きく分けると国内と国外の2種類あり、目的に応じて取得しておくとさまざまなシーンで役立つでしょう。たとえばエステサロン開業時にお客様へ信頼性をアピールしたり、求人に応募したときのPRポイントにしたりできます。

応募者に未経験者が多い場合、実務経験や資格保有者のほうが採用されやすい傾向にあります。前述した資格のいずれかをすでに取得している方で、就職活動でのアピール力を高めたい場合は、上級資格や国際資格の取得も検討しましょう。

ここからは、国外においても注目が期待できるエステ資格を4種類紹介します。

4-1. CIDESCO

CIDESCOは、国際的な教育機関である「エステティックおよびコスメトロジー国際委員会」および関連する認定資格です。ビューティー、アロマ、スパにおける各セラピーディプロマ資格にCIDESCO衛生管理資格を加えた、合計4種類の資格があります。

基礎資格にあたるビューティーセラピーディプロマは、実務経験をはじめとする各要件を満たし、CIDESCOポストグラジュエイト国際試験に合格すれば取得できます。アロマやスパにおける各セラピーディプロマ資格や、CIDESCO衛生管理資格の受験を希望する場合は、改めて各資格の要件を満たした上で、試験合格が必要です。

受験前にCIDESCO国際認定校で行われる事前講習の受講が求められます。国内にも国際認定校が複数あるので、海外渡航せずとも受講・受験が可能です。

CIDESCOの基本であるビューティーセラピーディプロマの例を挙げると、次のいずれかに該当している方が資格を受験できます。

・CIDESCO国際試験に合格している
・エステティックに関する基礎教育を600時間以上受けている
・エステティックに関連した3年以上の実務経験を有する
・受験申込書類の審査に通過すること

(出典:CIDESCO-NIPPON「ビューティーセラピーディプロマ」https://www.cidesco-nippon.or.jp/diploma/beauty_therapy.html)

4-2. ICAM

ICAMは、フランスで生まれた世界最高レベルの美容業界の国際ライセンスです。かつては、フランスだけで取得できる試験制度でしたが、国際基準として世界中に推進するため日本にも誕生しました。

ICAMでは、美容専門家としての知識と技術以外に、お客様に対するホスピタリティのある接客ができるかどうかが要求されます。マナーや法令に対して一定水準の知識を有していることも認定基準です。

美容国際ライセンスを取得したエステティシャンが在籍することで、エステサロン側もお客様に質の高いサービスが提供可能であることをアピールできます。

次のいずれかに該当している方は、ICAMの資格を受験できます。

・ICAM認定校において規定カリキュラムを履修・修了している
・実務経験が2年以上ある
・ICAMJAPANのメンバーである

(出典:ICAM JAPAN「エステティック通信講座」https://www.icamjapan.com/e-learning/)

ミヤタッチを運営しているアイムビーはICAMの認定校【Miyatouch Beauty Academy】を運営しております。

4-3. CIBTAC

CIBTACは、ビューティーセラピー、スパセラピー、ホリスティックセラピー、補完療法など幅広いスキルを有する人材育成のために、イギリスで誕生した国際認定資格です。世界最高水準の認定資格として注目されており、現在は世界各地に200校を超える認定校があります。

CIBTACの特徴は、勤務先によっては働きながらキャリアを積み上げるとともに認定資格取得も目指せることです。たとえば某エステサロン会社では独自のランクアップ制度を設けており、特定の段階へ昇格すると同時に認定資格へ申請できるようになります。

ただし、単純に実務経験のみを重ねればランクアップできるわけではありません。会社が用意した学科や実技に関する各種研修および試験をクリアすることで、はじめてCIBTACへの申請が認められます。

次の要件を満たしている方は、CIBTACの資格の受験ができます。受験時は外国人面接官によるインタビューもあるので、日常会話レベルの英語能力も必要です。

・認定教育機関で該当するコースを修了すること

(出典:CIBTAC「CIBTAC の健康と美容のコースを探す」https://cibtac.com/Qualifications)

4-4. ITEC

日本語で「国際セラピー資格諮問機関」と呼ばれるITECは、イギリス生まれの国際認定資格です。2016年にイギリスの職業訓練公益財団と統合されて以来、国内外に分けて認定が行われています。ITECはイギリスにおける国外向けの資格認定制度であり、国家資格です。

ビューティー&スパセラピー、理美容、補完療法、スポーツ&フィットネス、教育、カスタマーサービスの6分野がITECで取得できます。認定校によってはコースがより細分化されており、リフレクソロジーやリンパドレナージュなど特定の手技を学べる場合もあります。

ITECの特徴は、必ずイギリス本部から試験管が派遣され、公正・中立な試験を厳密に守っていることです。ITECから試験管を派遣する伝統的な方法は50年以上続いており、信頼性を高める要因の1つです。

受験資格に特定の実務経験を求めないため、他業界で活躍していた方も挑戦しやすい点がITECのメリットです。

次のいずれかに該当する方は、ITECの認定試験を受けることができます。

・ITEC認定校で取得したい資格に応じたカリキュラムを修了する
・各コースの資格試験で合格する

(出典:ITEC「プロの ITEC 資格を探す」https://www.itecworld.co.uk/find-a-qualification/)

5. エステティシャンが資格を取るメリット

エステティシャンが資格を取るメリット

これまで説明したように、エステティシャンの資格取得は業務に必須ではありません。
しかし、資格の取得により下記のメリットを得ることができます。

最後は、エステティシャンが資格を取るメリットを2つ紹介していきます。

メリット1:仕事に有利に働く

エステティシャンの資格を持っていると、給与アップや就職へ有利に働きます。無資格の人より知識や技術があると証明できるため、優遇されやすいです。
すでにエステサロンに在籍している方も、資格を取得することが出世のきっかけになる場合があります。
また、会社によっては資格手当をつけてもらえるケースも少なくありません。

メリット2:技術力が高まる

エステティシャンの試験では、筆記試験だけでなく実務試験も重要視されます。エステティシャンの試験に合格するためには、確かな技術を持っておく必要があります。
資格を取得していなかったら勉強することのなかった分野での経験は、今後の実務にも活かされるでしょう。
また、資格を持っていることが自分自身に対する自信にもつながり、良い接客にもつながるといえます。

ミヤタッチを運営しているアイムビーはICAMの認定校【Miyatouch Beauty Academy】を運営しております。

まとめ

エステティシャンは、資格取得が必須ではありません。そのため、未経験者でもすぐにサロンを開業したりエステサロンに就職したりすることができます。
ただし、無資格のままでは実務経験者との技術レベルの差が広がってしまいます。

民間資格を取得することで、就職や技術面でのメリットが増えます。資格取得によって正しい知識と技術を身につけることで、自信と信頼につながるでしょう。

国内で取得できる資格の種類はさまざまで、エステティシャンとしてどのような活躍を目指すのかによって、資格の種類や資格取得の方法は変わります。
今回の記事を参考に、ぜひ自身の人生プランに合った資格取得を目指しましょう。

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