補助金・助成金を活用して業務用脱毛機を導入する方法
業務用脱毛機の導入は、エステティックサロンや医療クリニックなどのビジネスにおいて、重要な投資です。
しかしながら、その費用は高額で多くの事業者にとって負担が大きいものとなっています。そんな高額である脱毛機導入のコストを軽減するために、「補助金」や「助成金」といった制度の検討はいかがでしょうか。
この記事では、業務用脱毛機の購入に「補助金」や「助成金」を活用するためのステップを解説します。
- 1. 「補助金」「助成金」の概要
- 1-1. 「補助金」の仕組み
- 1-2. 「助成金」の仕組み
- 2. 「補助金」「助成金」の種類
- 2-1. 「補助金」の種類
- 2-2. 「助成金」の種類
- 3. 「補助金」「助成金」の申請
- 4. 「補助金」「助成金」のメリットとデメリット
- 5. 「補助金」「助成金」で業務用脱毛機を導入する際の注意点
- まとめ
1. 「補助金」「助成金」の概要
はじめに、「補助金」と「助成金」についての基本的な仕組みを理解しましょう。
「補助金」も「助成金」も国や地方自治体の政策目標に沿った事業を、事業者が行う場合に支給されます。
「補助金」や「助成金」の多くは返済する必要がないため中小の事業者には魅力的な制度です。両者の特徴を理解しどちらが自身の事業にあっているかを確認してみましょう。
1-1. 「補助金」の仕組み
補助金の管轄は経済産業省になります。
経済産業省の補助金の財源は、国の予算(補正予算を含む)です。つまり、国の補助金は税金が使われています。
補助金の支給額は数百万円以上※と高めに設定されています。事業内容や規模などにもよりますが、数百万円以上から数億円というケースまであります。
※小規模事業者持続化補助金は通常枠最大50万円/特別枠最大200万円
補助金の多くは申請期間が限られており、公募期間はおおむね1週間~1ヶ月程度です。希望する補助金制度の公募が始まったらできるだけ早く申請の準備を行う必要があります。予算がなくなった時点で受付を終了することがあるためです。
1-2. 「助成金」の仕組み
助成金の管轄は厚生労働省になります。
厚生労働省の助成金の主な財源は、事業者が支払う雇用保険の保険料です。一部税金も使用されます。
助成金の支給額は制度ごとに異なります。例えば今回のケースですと業務用脱毛機の購入によりエステティシャンの雇用促進や労働環境の整備・改善などに支給されるという性質から、おおむね数十万円~多くても百万円程度です。
助成金の多くは、一年を通して受け付けています。ただし、補助金の時と同様に予算がなくなり、途中で受付を終了するものがあるので注意が必要です。
補助金 | 助成金 | |
---|---|---|
主な管轄 | 経済産業省 | 厚生労働省 |
受給要件 | 審査あり | 要件を満たせば受給可能 |
募集時期 | 公募開始から数週間~1ヶ月程度 | 随時 |
受取金額 | 数百万~数億円 | 数十万~数百万円 |
支払い時期 | 後払い | |
返済義務 | なし |
2. 「補助金」「助成金」の種類
「補助金」「助成金」にはそれぞれいくつか種類があります。
以下では、エステサロン向けに利用できる「補助金」「助成金」を紹介します。
2-1. 「補助金」の種類
エステサロン向けに利用できる補助金の種類には下記のようなものがあります。(一例)
新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、当面の需要や売り上げの回復が期待しづらい中、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するために中小企業等の事業再構築を支援することで、日本経済の構造転換を促すことを目的とした補助金です。
新分野展開、事業転換、業種転換、業態転換、又は事業再編という思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援します。
中小企業・小規模事業者の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けたITツール(ソフトウェア、アプリ、サービス等)の導入を支援するための補助金です。
小規模事業者自らが作成した持続的な経営に向けた経営計画に基づく、地道な販路開拓等の取組(例:新たな市場への参入に向けた売り方の工夫や新たな顧客層の獲得に向けた商品の改良・開発等)や、地道な販路開拓等と併せて行う業務効率化(生産性向上)の取組を支援するため、それに要する経費の一部を補助するものです。
2-2. 「助成金」の種類
エステサロン向けに利用できる助成金の種類には下記のようなものがあります。(一例)
有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者といったいわゆる非正規雇用の労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成するものです。
生産性向上に資する設備投資等(機械設備、コンサルティング導入や人材育成・教育訓練)を行うとともに、事業場内最低賃金を一定額(各コースに定める金額)以上引き上げた場合、その設備投資などにかかった費用の一部を助成するものです。
魅力ある職場づくりのために労働環境の向上等を図る事業主や事業協同組合等に対して助成するものです。魅力ある雇用創出を図ることにより、人材の確保・定着を目的としています。
雇用機会が特に不足している地域等の事業主が、事業所の設置・整備を行い、併せてその地域に居住する求職者等を雇い入れる場合に設置整備費用及び対象労働者の増加数に応じて助成するものです。
3. 「補助金」「助成金」の申請
「補助金」や「助成金」は申請しても必ず給付されるわけではありません。
どちらも給付のための審査があり、給付条件や必要書類等不備があると審査に落ちてしまうことがあります。審査に通らないと当然給付されないので、申請前の条件や手続き方法はきちんと確認しましょう。
「補助金」は、その制度ごとに運営事務局が異なりますので、手続きや申請書類なども異なりますがほとんどの場合、応募申請書、事業計画書、経費明細書、事業要請書などの書類が必要となります。
審査員は、大学教授や大企業の役職員などいろいろな分野の有識者で構成されており、さまざまな目線で厳しく審査されます。 この有識者を納得させる必要があるので書類作成に関しては、実際に補助金を支給された方からのアドバイスや作成代行サービスを利用するのも良いでしょう。
また、「補助金」「助成金」の申請には、gBizID(ジービズアイディ)を使用することが多くなっております。
gBizIDとは、1つのID・パスワードで様々な行政サービスにログインできるサービスです。gBizIDの発行には1週間程度かかりますので、事前に取得しておくと良いでしょう。
gBizID 発行はこちらから(外部サイトにリンクします)
4. 「補助金」「助成金」のメリットとデメリット
「補助金」や「助成金」を受け取る場合のメリットとデメリットは下記のようなものが考えられます。
・融資と違い返済の義務がない
・人材や設備にお金をかけられる
・事業の価値が上がり融資を受けやすくなる
・審査に通る必要がある
・審査後も報告書の作成が必要
・前払いで受け取れない
・関係書類の保存が5年間必要
5. 「補助金」「助成金」で業務用脱毛機を導入する際の注意点
デメリットにも記載のある通り、「補助金」「助成金」は前払いで受け取れるものではないので、購入資金の確保は行うようにしておきましょう。
また、脱毛機は使い方次第でお客様とトラブルが発生するおそれがある機械です。 導入講習やサポートがしっかりとしたメーカーから購入するようにしましょう。
まとめ
業務用脱毛機を導入手段として考えられる「補助金」「助成金」についてご紹介しました。
「補助金」「助成金」が支給されるためには時間と労力が必要になります。今回は脱毛機導入としての説明でしたが、他の機械の場合でも同様となります。賢く活用しサロンの発展を叶えていきましょう。
ミヤタッチでは、「補助金」「助成金」を活用したミヤタッチ取扱商品の美容機器についてのアドバイスもしております。 ご不明な点などございましたらお気軽にお問い合わせください。